
「1アマの過去問って、何年分やれば受かるんだろう?」
ネットを見ると「5年分くらいやれば大丈夫」という声をよく見かけます。
でも、本当にそれで足りるのでしょうか。



1アマに3回受験した私が、実際の試験(2017年)の出題を1問ずつ集計して検証してみました。
少し古いデータですが、そこから見えてくる「過去問の使い方」の教訓は、今も変わりません。
※1アマ全体の勉強法・難易度は、1アマの勉強法(3回受験して合格した私の攻略法)にまとめています。




記事を書いた人
【きのぴぃ】
- CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
- 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
- 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
- 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
- マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター
「過去問は5年分でいい」は本当か?
1アマの無線工学は、過去問の類似問題が多く出ます。
だからこそ「過去問を回す」のが王道なのですが、何年分をカバーするかで結果が大きく変わります。
実際にどの年度から問題が出ているのか、2017年の2回の試験(4月期・8月期)で数えてみました。
2017年4月期の無線工学を集計してみた
A問題(25問・各5点=125点満点)と、B問題(5問・小設問各1点=25点満点)で、類似問題が出ている年度を数えた結果です。
| 類似元の年度 | A問題の数 |
|---|---|
| H11〜19年 | 13 |
| H20年 | 5 |
| H21年 | 1 |
| H24年 | 1 |
| H25年 | 1 |
| H27年 | 1 |
| 新問 | 6 |
B問題も、H17〜19年から3問、H20年から2問と、古い年度の類似問題が中心でした。
ここから分かるのは、新問6問を除けば理論上120点分は既出の類似問題だった、ということです。
つまり過去問をしっかりやれば十分に合格圏。



ところが、直近5年分(H25〜27年あたり)だけに絞って勉強していたら、A問題は3問=15点しか取れなかった可能性があります。
出題の多くは、もっと古い年度から来ていたからです。
2017年8月期も集計してみた
| 類似元の年度 | A問題の数 |
|---|---|
| H16〜19年 | 14 |
| H24年 | 2 |
| 新問 | 9 |
8月期はさらに顕著で、A問題の多く(14問)がH16〜19年という古い年度からの類似でした。
B問題もH16〜18年から5問。ここでも5年分だけに固執していたら、A問題は2問=10点しか取れない計算になります。
新問も9問と多く、過去問の丸暗記だけでは苦しい回でした。
結論:過去問は「10年分+解き方の基礎」
2017年の2回を集計して、私がたどり着いた結論はこうです。
- 過去問は10年分ほどをカバーする…出題は古い年度からも多く来る。5年分だけだと回によって大きく失点する
- 「解き方の基礎」を理解する…新問(この年は6〜9問)は過去問の丸暗記では取れない。基礎が分かっていれば初見でも解ける
ちなみに、QCQ企画が公表していた受験状況では、2017年の合格率は4月が約28%、8月が約30%でした。
回によって難易度に差があるのは事実で、「どの回に当たっても合格圏に入れる準備」をしておくことが大切です。
そのための保険が、10年分の過去問と基礎の理解なのだと、3回受験して痛感しました。



試験を作る側の「過去問の丸暗記ではなく、基礎をしっかり理解しておいてね」というメッセージが、この集計からも透けて見える気がします。
\ キミも上級ハムを目指そう! /







