上海珍道中

先月、中国へ出張に行ったのだけれど、今回は休暇中少々羽目を外して杭州から上海に遠征してきたので、そのレポをしたいと思う。

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杭州駅へ行くはずが…

準備をもたもたしていたので、杭州駅へ行くのが遅くなってしまった。とりあえず、Googleでバス停を調べた所、市一医院というバス停から杭州駅まで行くバスが出ているので、そこから「城站火車站-城站北(だったかな)」と書いてあるバスに乗ったのだが、ビザを見せろだの、何やらまくし立てていうので何だろうと分からずに、運転手の後ろの席が空いたので座る。

信号待ちの時にも、何やらこちらに向かってがなりたてているのだが、中国語なのでさっぱり分からない。

「何なんだろう…」不安はよぎる。

バス停を1つ行った所だろうか、運転手がプレートを見せ、これは停留所留まりなんだということがようやっと分かった。どうも、運転手氏はおいらが日本人だと分かり、杭州駅に向かうことが分かったのだろう、「おいこら、これは停留所留まりなんだぞ。乗るな」と言っていたようだ。

「謝謝」と言いながらバスを降りたものの、肝心のバスが通るバス停が見当たらない。仕方なく、1時間ほど歩いて元のバス停に戻った。

今度は「城站火車站」の写真を撮り、このバスでOKかと確認した上で乗車した。乗り間違えたのはおいらが悪いけれど、方向が違うバスが同じ停留所に留まるなんて紛らわしいわな。

「火車站」は、電車の駅を指すけれど、「城站」はバス停なんだそうだ。ちなみに、ガソリンスタンドは「加油站」というらしい。加油は頑張れという意味でも使われますな。

杭州駅から上海へ

今回は、奇しくも先日の脱線事故で有名になった中国新幹線こと動車組(CRH)なる乗り物に乗っていったのだが、今年は乗車料金が値上がりしたのと、上海万博が終わったこともあって、当日行ってもすんなりチケットが買えてしまったのだ。
去年の10月にチケットを買おうとした時は、「没有(メイヨウ=日本語で「ない」)」と言われて全然買えなかったものね。

杭州-上海は、直線距離にして100km少々、所要時間は45分位で往復約300元(1元を13円として、なんと3900円!)。少々値段が高い気もしなくはないが、成田エクスプレスなる日本の乗り物のことを考えると、安いと言わざるを得ないだろう。

画像が小さくて分かりづらいが、杭州駅改札の後に荷物検査をする場所がある。上海の地下鉄なども同様に荷物検査の場所がある。トランクなど持っていなければ、荷物検査を通す必要はないようだ。

動車組の1つ。それにしても、どこぞの国の新幹線にそっくりですな。
動車組は、1等座(新幹線で言うグリーン席か?)と2等座があり、いずれも指定席ではあるが、2等座の場合は、指定された席に座らない輩がいるらしいので、1等座にしたが、その選択は確かに正解だった。
乗り心地もいいし、きちんと席順を守っていた。1等座に座る人は、お行儀のよい人ということか。。。(;^o^A

1等座の様子…といっても分かりにくいよね。この画像じゃ。(;^o^A行きに乗った車両には、出入り口の両サイドに液晶テレビが付いていた。

シートの座り心地もまずまず。2等座は知らないけれど…。2等座に乗ったことのある人の話によれば、1等座よりも狭いらしい。日本で言う急行列車みたいな感じか。

1等座には、個別にコンセントまで付いている。

途中、速度がピークで293km/Hを達成!

動車組自体は、海外メーカーの技術供与を受けており、安定感はあるものの、システムトラブルが起こって、脱線事故に繋がってしまったのは、残念な所。
中国贔屓ということではないが、近い国である中国にはもっと頑張って欲しいとエールを送りたい。

上海の宝の山は…

「ぼー」っとしていたら、あっという間に上海虹橋(シャンハイホンチャオ)駅に到着。上海駅に行く便もあるけれど、杭州駅-上海虹橋駅間の本数は圧倒的に多いのだ。
上海の街中に行くには、地下鉄を使えばいいらしい。

地下鉄は、日本同様自動発券だけれど、お札がクチャクチャだと全く入ってくれない。そんな訳で、上海で地下鉄に乗るには、できるだけ綺麗なお札か小銭を用意した方がいい。
クチャクチャなお札は、売店で何か買うか、杭州市であればバスに乗る際使えるので、そちらに回した方が何かと便利。
地下鉄のチケットはICカードとなっており、出る際に回収されるシステム。紙のチケットだと、資源の無駄になるので、無駄がないといった所か。途中、中山公園駅で乗り継いだが、日本でお馴染みファミリーマート(全家)が駅の構内にあった。

地下鉄を更に乗り継いで、宝山路駅に向かった。ここでは、ジャンク品などが沢山あるというのだが…。どちらかというと、携帯や中古PCのお店が多 く、本当の意味でガラクタしかない感じではあった。日本の秋葉原や大阪・日本橋を想像していただけに、ちょっぴり期待はずれではあった。おいらにとっては、宝の山ではなかったかなぁ…。

しかし、Androidタブレットは、日本のショップで購入するよりは明らかに安いがAndroid1.6が多かった(一瞬、グラッと来たものの、昨年の悪夢が蘇ってきたので、結局買わずじまい)。
日本で実用品として使うためには、相当なカスタマイズが必要ではあるけれど、使い道があるという人は買ってみても面白いかも。

人民広場を闊歩していると…

続いては、そこから歩いて人民広場駅周辺へ行ってみた。駅の周辺は、ガイドブックにある通り、色々なショップがひしめき合っている。家族へのお土産をと思い探していると、怪しいマッサージの勧誘がゴロゴロ。少し歩くと、声を掛けられ、うんざりしてしまった。どうも、男1人で歩くと、マッサージ目当てと勘違いされるようだ。(^o^;)

人民広場駅周辺には、日本でお馴染みサブウェイだけでなく、ユニクロ、格安ファミレスで有名なサイゼリアまである(でも、流石に日本語は通じないようだ…)。お土産を探しにきたので、時間が取れなかった。今度来たときは、是非サイゼリアで食事してみたい。

今回は、サブウェイで食事したのだが、トラブル発生!2番目の大きなサンドイッチを1個欲しいと言っているのに、通じなかったらしく、2番目の大きなサンドイッチを2個買わされてしまう羽目に。とんだ散財だ。トホホ…。1個はそのまま夕食に。

上海のシンボル TV塔

人民広場での散策を楽しんだ(?)後、再び地下鉄で移動し、今度は有名なTV塔こと東方明珠電視塔のある陸家嘴駅へ。
んまぁ、TV塔の派手派手しいこと。ピンクにキンキラ光っており、TV塔と言われなかったら、何の建物かさっぱり何か分からない。近くには世界一高いビルも建っており、街のシンボルであるTV塔にでも登ってみようかと思っていたが、チケット売り場には多くの勧誘(ガイドらしい)がいて、これまた鬱陶しい。チケット売り場でチケットを買おうとしている人の近くに寄って、「うちはもっと安いんだぜ。やめとけやめとけ」と言っているようだ。
鬱陶しいのはたまらないので、そそくさと退散。

上海で「ぼけー」っと

歩いて疲れた足にマッサージをと思い、ガイドブックにあるマッサージ屋に行こうと、駅へ。場所が分からず、店に電話した所、予約を入れていないと駄目なのだとか。どうも、この手のマッサージ屋は女性客目当てで男性客はお呼びでないらしい。

折角来たのにと、更に疲れがドッと出てきたので、予定よりかなり早かったが、上海虹橋駅へと向かうことにした。
随分な時間「ぼー」っとしていただろうか。これだったら、帰りはもっと早い時間にすればよかったと後悔しきり。

帰りの動車組に乗り、ホッとした(ちなみに帰りは、最高速307km/Hを達成!あ、間に合わなかった)のもつかの間、杭州駅に着いたら、バケツをひっくり返したような雨が降っていた。

台風が近づいているのだから、仕方がないか。
帰りの、公共汽車(バス)に乗りながら、一人反省会をするおいらだった。

今回は、観光というよりは、お土産を買いつつ、観光をしようという感じだったので、次回はできるだけ余裕を持って観光を楽しみたい。

折角Andoroid携帯を持っていっても、残念ながらMAPとしては使えなかった。X01HT改の方がまだましだったかも…。中国で使えるMAPを用意して、リベンジでも図るか。

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