一時タダ同然で売られていたRakuten Mini。
いくつかバージョンがあり、LTEの周波数が異なり、3代目(?)の方は楽天モバイル以外では役に立たないとの噂。
ゴミと称されることも…。
本当にそうなんだろうか? 調査してみた。
3代目Rakuten Miniは使い物にならないのか?
現行の3代目Rakuten MiniのLTEチャンネルは次の通り。
3チャンネル(1.8GHz):Docomo,Softbank,Rakuten,南アメリカ,ヨーロッパ,アジア,アフリカ,オセアニア
4チャンネル(1.7GHz):北アメリカ・中央アメリカなど
5チャンネル(850MHz):アメリカ合衆国(AT&Tなど)
18チャンネル(800MHz):au
19チャンネル(800MHz):Docomo
26チャンネル(850MHz):Docomo,au,アメリカ合衆国(旧Sprint→T-Mobile)
28チャンネル(700MHz):Docomo,au,Softbank,中央アメリカ,南アメリカ,フランス,アジア,オセアニア,ナイジェリア,ケニア
38チャンネル(2.6GHz):中央アメリカ,ヨーロッパ,東南アジアなど
41チャンネル(2.5GHz):Softbank,UQ,アメリカ合衆国(旧Sprint→T-Mobile),中国,フィリピン,マダガスカル
参考:LTEバンド – Wikipedia [日本で携帯電話に使われる4G/5G周波数まとめ] – ケータイ Watch (impress.co.jp) 楽天モバイルが使用するLTE(4G)及び5G帯の対応周波数(バンド)の現状と今後の展開について【徹底解説】 | LABOホンテン (rezv.net)
一部の国なら使い物になりそう
上記の表から分かる通り、アメリカ合衆国での利用を主に考えているようで、4/5/26/41チャンネルを網羅しており、現地では困らないのではないかと思っていたが、海外ローミングでは繋がりやすい機種と繋がりにくい機種があるらしい(このブログを参照)。
海外のパートナー回線が公表されていないのか不明なのだけれど、どうも、AT&TかT-Mobileへ繋がりに行くよう(こちらのブログ参照)。Rakuten Miniの場合は、チャンネル編成を見る限りは、T-Mobileのカバー範囲ならよく繋がりそうな感じ。
T-MobileでもeSIMを使っているらしいので(未確認)、eSIMを入手して使うのも面白いかも。
3/28/41チャンネルをカバーしているので、中国へ行った際でも、有効に使えそう。3HKなる香港のキャリアが売っているeSIMだと、楽天モバイルよりもお得。
しかも、日本で入手できるよう(こちらのサイトを参照)。China UnicomのeSIMならこちらのサイトから入手可能。
中国本土だと物理SIMの入手が難しくなっているようなので、eSIMが使えると便利。
表より、一部の国では使い物になりそうだけれど、地域によっては使えないという場合もありそう。
日本で使い物になるか?
海外に行かない人であれば、海外がどうというのは意味がなく、日本国内ではどうなんだろうと思うに違いない。
はて、どうなんだろう。
- Docomoであれば、3/19/26/28チャンネルをカバーしており、それなりに使えそう。
- auは、18/26/28チャンネルをカバーしているので、こちらもまぁまぁよさそう。
- Softbankは、3/28/41チャンネルをカバーしているので、こちらもまぁまぁよさそう。
3大キャリア共、700MHzの28チャンネルが使えるので、楽天モバイルと比べたら、かなり有利。1.8GHzの3チャンネルでは、700MHzの28チャンネルに比べ、電波の直進性がよいため、電波が回り込みにくいのだ。楽天モバイルがパートナー回線を終了したら、いきなり圏外になってしまったのは、そういった理由。
Rakuten MiniはeSIMなので、3大キャリアでないと電話が使えない。
しかし、IIJMIOであれば、020番号で電話やSMSも使えないけれど、データ通信用として割り切れば使うことができる。eSIMに関しては、Docomo回線なので、3/19/26/28チャンネルをカバーしており、データ通信に使う向きには充分。
LINEは裏技を使えば認証ができるので、どうしても電話したい向きにはLINE電話という手もあるし、IP電話アプリを使う手も。
残念ながら周波数の関係で楽天モバイルでは活躍できないRakuten Miniだけれど(楽天モバイルの4Gしか使えない端末も含む)、3大キャリアでさえ使えば、Rakuten Miniでも充分活躍できる。