ははは…

2007年8月号トランジスタ技術(トラ技)の付録のお話をブログで書いたけれど、2007年8月号の記事で凄く気になることがあった。
それは、動作周波数。dsPIC30F2012の動作クロック周波数は117.92MHz云々という所。
これを見た時、「へぇ、dsPICってすげーなー」と思ったのだが、それと同時に、「内蔵発振器でそこまで高い周波数まで発振できるものなのかねぇ…」という疑問も。
そりゃ、てい倍すれば、クロックを早くすることができるけれど、同時に安定度の悪さも倍となるのだ。
内蔵発振器でクロック周波数117MHzの実用は無理なのでは…と思っていた矢先、dsPICの検索をしていて、たまたまトラ技の記事に誤記があることを知った。
詳細は、ここ。
それでも、内蔵発振器で30MHzのクロック動かせるのか。データシートでも見てみるか。
データシートの3ページ目によれば、DC~40MHzまで入力でき、4~10MHzはPLLで4倍、8倍、16倍させることができるそうな。
でも、内蔵発振器はどこじゃ?
124ページ目にクロック周波数について記述があり、そこに、RCオシレータが7.37MHzであり、それについてもてい倍できるらしく、16倍すればクロック周波数は117.92MHzとなる。
え、ということは、本当に117.92MHzのクロックで動かすことができるのか!?
なぬぅぅぅぅぅぅ。
データーシートから推測して、今回の間違いというのは、RCオシレータを4倍(29.48MHz)で使っていたことに気づかず、16倍(117.92MHz)と思って、記事に記載してしまったために起こったのではないか。
(やりようによっては16倍動作も可能と思われる)
できる限りの正確さを求めるのであれば、最低でもクリスタルを使わなければならないが、クロック周波数が多少ずっこけても問題にならない用途ならば、十分実用になるのかも。ならないのかも。
ちなみに、dsPIC30f2012のRC発振は、7.37MHzで動作するFAST RC OCSILLATOR(FRC)と512kHzで動作するLOW-POWERRC OCSILLATOR(LPRC)の2種類があるそうだ。LPRCは、てい倍は不可能。
dsPICは電流が多く流れるらしいので、クロック周波数を落として、動作させることもできるということのようですな。
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