EOS-1Dmark2N(EOS-1D2N)で撮影した画像を見て、ビックリした。変なポツンとした汚れらしく物が出ているのだ。
「何じゃこりゃ??」
画像をいくつか見てみると、どうも同じ位置に出ているので、フィルターの汚れであることが分かった。絞りがF8でも十分汚れが分かるし、F3.5くらいでもよく見ればうっすらと何かが見えてくる。こりゃ重症だ。

汚れが分かったのが、生憎日曜日だったので、キヤノンサービスセンターなんぞやっているわけない。何とかしたいとカメラ屋へ。
そこで、ハクバのセンサークリアルーペキットとHCLのペタンクリーナー、デジタルクリーニングキットなるローパスフィルター清掃用グッズがあり、悩んだが、ペタンクリーナーは少々胡散臭い物があったし、デジタルクリーニングキットは値段が安すぎて、やはり胡散臭く見えるので、センサーを見ながらお掃除ができるという理に適った製品であるセンサークリアルーペキットを購入した。

しかし、自宅で持ち帰ると、LEDが4個ありそのうちの1個が点灯しないという初期不良に当たってしまった。仕方なく、返金してもらい、別のカメラ店で他のローパスフィルター清掃用グッズを物色していたが、意外とこの手のグッズがないのだ。
この手のグッズは売れないのもあるのだろうし、メーカーとしては変にセンサーを壊されたくないのもあり、特に推奨はしていないのだろう。

検索していたらたまたま出てきた、ソニーのNEXの動画サイトでは、ローパスフィルターに帯電防止のコーティングしてあるのか、ブロアで掃除してほしいと動画で言っていた。ということは、変にいじらないでほしいということなのか。

しぶしぶ、胡散臭いと思ったHCLのデジタルクリーニングキットと消耗品であるクリーニングペーパーを購入した。デジタルクリーニングペーパーというものを付属の棒に巻きつけて、これまた付属の無水アルコールを付けて、センサーを掃除するというものだけれど、実はニコンのクリーニングキットも巻きつけるペーパーに違いはあれど、殆どやり方が変わらない。

で、棒に巻きつけようとしていた、ペーパーを袋から出そうとすると、帯電しているため、スムーズに出てこない。出したら出したで、静電気バッチリのため埃がしっかり付いてしまった。
埃というのは、静電気を帯びてしまった物に付着するので、アルコールを付けたとしても、すでに埃が付いたペーパーなので、掃除する際にセンサーに埃を転写してしまうことになるのだ。このお陰で、埃が余計に酷くなった。
「ひー、どうしよう…」
こうなれば奥の手じゃ。ペッタン棒でも買うか。

埃が付いたまま3日が過ぎ、再びカメラ屋へ。キヤノンのサービスセンター送りにすればよかったのだけれど、ここまで来たら意地ですな。
つい2~3日まではなかったのに、いつの間にかペンタックスの俗称ペッタン棒、新顔エスミのペタンクリーナーといったローパスフィルター清掃用グッズが増えていた。
先日返品したせいなのか、ハクバのセンサークリアルーペキットはなくなっていた(センサークリアルーペキットに付属しているルーペが単品販売で置いてあった)。

ペンタックスのペッタン棒はよく取れると人気が高いが、埃の転写ペーパーがなくなれば、新たに買い替えなくてはいけない。
よく見てみると、HCLのペタンクリーナーは、粘着力が落ちても、水洗いすれば、また、復帰できるということのようです。エコではないか。
というわけで、話のネタにHCLのペタンクリーナーを購入。

HCLのペタンクリーナーは、エスミブランドから売られている物と同一の物ではないかと思われる。HCLが供給元なのかどうか分からないが、値段はHCLの方が安い。同じものなら、安い方がいいに決まっている。
ペッタン棒は、細かい所掃除用と広範囲掃除用の2つある。まずそこがペンタックスの物と違う。簡単な埃は広範囲用の物を使い、ペッタンペッタンする。チップの大きさが、丁度APS-Cサイズに合うようにできているようで、2~3回でセンサー全体を掃除できる。
ただ、EOS-1D2NはAPS-Hとセンサーが大きいので、ペッタンの数は多くなる。

始め、ペッタンの仕方が分からなくて、粘着質の跡を付けてしまい焦ったが、無水アルコールで軽く拭いてやればスッキリ落ちる。
作業環境が悪いのか、F22でもまだまだ埃が取りきれない状態ではあるものの、F8では問題ないので、とりあえず終了。

ついでにEOS-60Dを見てみると、レンズを頻繁に交換するせいか、少しゴミが付いていた。ペッタン棒を使うとゴミのあった箇所はスッキリしたのだが、別の箇所にゴミが映りこんでいた。
カメラのセンサークリーニング機能を使った所、ゴミの位置が動いたので、再度センサーを見える状態にし、ブロアで3回ほど吹いてやったら、F40でも非常にスッキリな状態になった(F40なんて絞りは、使わないけれど…)。

実際にやってみて、センサーのお掃除のコツがおぼろげながら分かってきた。
キーワードは、「脱力」つまり力が要らないということ。

1. センサーを無水アルコールを付けたペーパーで擦る時は、本当に軽く撫でるように擦ること。落ちないからとゴシゴシ力を入れて擦ってしまうと、ローパスフィルターに傷が付くだけでなく、その下にあるセンサーにもダメージを与えることになる。
ネットで検索すると、力を入れすぎて、壊してしまった人も結構いるようだ。
機種によっては、修理代が10万円位になってしまう場合もあるので、相当不器用な人はメーカーにお任せする方が無難。

2. ペッタン棒を使って掃除する場合も、力は全く要らず、ペッタン棒のチップを、ギュッと押し付けるのではなく、「センサーに軽く置いてから、引っ張る」という感じ。
少ない力で、スタンプを押す感じというのが正しいかも。

3. 掃除前に必ずブロアでセンサー周辺の埃を飛ばしておくこと。埃が少ない環境で掃除をするのは当然だ。

4. 粘着質の酷いゴミは、ペッタン棒では落ちないので、無水アルコールを付けたクリーニングペーパーを使い、ゴミを落としてからペッタン棒を使うと効果的のようだ。HCLでは、クリーニングペーパーの後にDDproなる製品を使うといいと推奨している。静電気を除電しながら埃を吸引するものだそうだ。
静電気によって埃を吸着しているので、静電気を除電しながらというのは、確かに理に適っているが、「吸引力は小さくて埃を吸わない」というレビューだけでなく、「問題なく使えている」という2種類のレビューがあり、購入を躊躇っている所。

まずは、ニコンで売られているシルボン紙なる物が評判がよいので、そのうち試しに購入してみたいと思う。
HCLのクリーニングペーパーは比較的沢山あり、もったいないので、レンズ拭きにでも使うかな…。それにしても、ペーパーを袋から出した際に静電気を帯びることをメーカーは知っているのかねぇ。

HCLのデジタルクリーニングキットはお勧めできないが、ペタンクリーナーはお勧めです。

あー、ネットだと、エスミの方が安いんだね。ガクッ。