1円(正確には、加入料が取られるので3000円位)で1年間使い放題のRakuten Miniでトラブルが起こっているのはご承知のことだろう。
どの辺が法的にセーフかアウトかを電波法を紐解きながら検証したい。

Rakuten Mini(C330)は、3バージョンあるそうだ。LTEバンドに関して言えば、初めのバージョン1と比べて
バージョン2:バンド5(800MHz)追加。
バージョン3:バンド1(2.1GHz)を削除。バンド5(800MHz)の他、バンド4(1.7GHz)、バンド38(2.6GHz)、バンド41(2.5GHz)追加。
…という違いだ。

LTEのバンドは、次の通り。
バンド4:アメリカ
バンド5:韓国・中国・オーストラリア
バンド38:タイ・台湾・中国・ロシア・ヨーロッパ
バンド41:アメリカ・中国、AXGPサービス、WiMax2+(UQコミュニケーションズ)
データのネタ元

追加したものに関して言えば、殆ど海外のバンドであり、事実上日本では使えないのでアウトと言えそう。
更に問題なのは、追加したバンド41(2.5GHz)にあると言える。
ユーザーが、この周波数を使った場合、端末として許可を受けていない周波数なので、電波法違反となってしまう可能性が高い。
(楽天は、auから回線を借りているのだが、端末がWiMAX2+にも対応して使えるようになっていたのならばアウトと言えるだろう)

一部ユーザーを激怒させ、今回の騒ぎの発端となっているバンド1(2.1GHz)の勝手な削除は、こちらはグレーに近いセーフと思われる。
これに関しては、元々申請した周波数を削除しただけなので、セーフと言えそうだが、実際は、工事設計を変更する場合は、工事設計認証を受けなおさなければならないのだ(一部例外あり)。
ドコモの回線を使えなくしたいので、勝手に削除…というのはダメなのだ。
この部分を怠ったのがグレーというわけ。

どうも、電波法規上に抜け穴があって、メーカーが工事設計認証を取得した機器の周波数を削除した場合の罰則はないようだが、端末を使うユーザーサイドが、不法な無線局を開設・運用した場合に違反に問われる可能性があるのは否定できない。
ただ、海外の周波数で電波を出せる実力はあれど、日本の基地局が海外の周波数に対応していないので、事実上、電波を出すことは困難。
(通常の無線局と性質が異なり、基地局の電波が出ていなければ、スマホから勝手に電波は出せないよね)
バンド41の行方次第ではあるものの、バンド1の削除及び日本で割り当てのない周波数の追加は、ぎりぎりセーフと言えよう。

Rakuten Miniを3000円位で買って、IIJ Mioに乗り換えよう目論んでいた方、ご愁傷様です。
楽天を弁解するつもりはないが、まぁ、バンド1に対応する端末と交換すると言っているようなので、許してあげては。
楽天は、まだまだ いちキャリアとしては勉強が足りなかったということで。
今後、海外に進出できるよう端末を対応しようと、営業サイド、若しくは上役からのゴリ押しがあったのではないかと推測される。
ユーザー側にキチンと説明をしなかったのが、そもそもの原因だったというわけで。

楽天の対応によっては、ユーザーからそっぽを向かれてしまう可能性も。
サービス面でちょっぴり期待している所もあるので、頑張ってくださいな。