XR-500をリストア

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リコーXR-500というその昔格安一眼レフとして売られた銀塩カメラがあった。レンス付きでサンキュッパ(39800円)なのだ。その兄弟で、XR-1000Sというヨンキュッパ(49800円)の機種やコニカからFS-1なるオートワインダーのカメラがあり、おいらはFS-1が欲しかった。

コニカのイメージ戦略がよく、FS-1がかっこよく見えた。リコーの方はというと、セントルイスというお笑いコンビをCMに起用。小学生のおいらにとっては、全然カッコよくは見えなかった。おじさんカメラといったところか。

しかし、買ってもらえたのは、XR-500だった。今から思うと、ドラ息子だっただよなぁ。例え、安いサンキュッパといえども、小学生が一眼レフカメラなんて、10年早いなんて言われてしまいそうだ。

「本当に欲しいのはこれじゃないのに…」としぶしぶ、使うこととなり、途中、ライターのバイトをしてオリンパスのL-20(だったかな?)なるレンズ一体型のAF一眼レフカメラを買い、XR-500はお蔵入りとなってしまった。

ずっとXR-500はピンボケ製造機で、L-20になってからはそれなりに写真が撮れるようになった。今から思うと、近眼のおいらが補正レンズを入れないで、ファインダーを覗いていたのだから、当然ピントなんて合うわけがない。自分の腕のなさをカメラのせいにしていたわけ。今でも変わらない所があるかなぁ…。

時が経ち、父も亡くなり、ふと自分の部屋を片付けると、錆付いてボロボロになったXR-500が目に入った。その時おいらは、デジカメを使っていたが、久しぶりに見たXR-500が妙に愛おしく感じたものだ。

モルトがボロボロになっていたので、ヤフオクで入手し、交換したものの、ファインダー内はゴミだらけ。何とか掃除したいと思ったが、分解方法が分からず、暫く放置状態だった。

しかし、たまたま「ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!」なる本にXR-500が載っていたので、分解することができた。プリズムを取り出し、拭いてやると、まだまだ埃は取りきれていないが、随分とファインダーが見やすくなった。

所々錆が発生しているので、タッチペンで塗って補修。見てくれも大分よくなった。

が、その後に、XR-500に元々ハードウェアが1/1000のシャッタースピードが切れるようになっており、とある仕掛けを使って封印しているというのをネットで知った。なぜ、使えるはずの機能を封印しているのか知らないけれど、まぁ、上位機種であるXR-1000Sの兼ね合いもあるのだろう。1/1000のシャッタースピードが使えるなんて知れ渡ったら、当然安いXR-500にお客が流れてしまう。同じくリコーのXR-1というカメラとパーツを共用しているからという噂も…。

ネット情報を参考に、改造してみたので紹介しよう。

xr500_22これがXR-500の上部を分解した写真。改造ポイントであるダイヤル部分は写真から見て右方に付いている(写真は、改造ポイントを外したもの)。

xr500_11改造ポイントであるダイヤル部分を外したところ。シャッターボタンも一体型となっている。

写真から見て、右に付いている円盤がネジで付いている。しかし、ネジロックがたっぷり付いているので、簡単には外れない。十分なアルコールを塗布した状態で、ネジロックを溶かしておくのがポイント!

ロットによっては、+ネジだったり、-ネジだったりするようだ。おいらのは、+ネジ。

xr500_111ビスを外すと、ベアリングと円盤が外れる。円盤の爪があり、写真にある部分四角2つ分と3つ分の真ん中の所を、カッターを使ってカットする。この爪が1/1000の機能を封印している悪の根源だ(^o^;)

爪全体をカットすると、1/1000からいきなりBへチェンジすることができるらしい。ちなみに、ベアリングはクリック感の向上を狙って付けたもののようだけれど、なくてもダイヤル機能には問題ない。

xr500_3

これが、改造の証!通常ならば、500で止まっているが、目盛りのない所で止まっている。何か目盛りを振らなきゃね。

それにしても、単純な構造のお陰か、大した故障もせず、30年以上もっている。フィルムがスキャンできるスキャナーも手に入れたし、しばらく銀塩カメラを楽しむとするかね。

そうそう、フジカラーがついにAPSフィルムから撤退するそうで、もうじきAPSカメラが使えなくなるようだ。せめて、マニアの道楽である35mmフィルムは残しておいてほしいよね。

何はともあれ、購入当初は不満ではあったけれど、FS-1でなく、単純構造の故障しにくいXR-500でよかったなと思う30年後の自分がいるのでありました。