
「第二種電気工事士の技能試験、工具って結局どれを買えばいいんだろう…」
販売ページを開くと工具が何十種類も並んでいて、正解が見えなくなりますよね。



そんな悩みを、実際に第二種電気工事士の試験を受けて合格した私が解決します。
この記事では、工具の一覧を並べるだけでなく「買わなくていい物」まで正直に書きました。
さらに、ネット上に残っている古い合否基準についても、公式資料をもとに訂正しています。
工具選びで無駄な出費をしたくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
\ 迷ったらこのセットから /


記事を書いた人
【きのぴぃ】
- CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
- 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
- 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
- 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
- マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター
結論:技能試験の工具は「指定工具7点+2つ」で足りる


最初に結論からお伝えします。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
必ず要る:指定工具7点
技能試験では、受験案内で「指定工具」として7点が案内されています。
- ペンチ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 電工ナイフ
- リングスリーブ用圧着工具
- ウォーターポンププライヤー
- スケール
この7点は試験の作業そのものに直結するため、どれか一つでも欠けると詰む場面が出てきます。



まずはこの7点。ここを外すと、どんなに練習しても本番で手が止まります。
各工具の役割は指定工具7点の一覧で詳しく解説します。
買い足す価値がある2つ:VVFストリッパーとVAクリップ
指定工具ではないものの、私が買って正解だったと感じたのが2つあります。
ひとつはVVFストリッパーで、1.6mmの3芯ケーブルの皮むきが一発で終わります。


もうひとつがVAクリップ。配線を仮固定しておける小さな部品ですが、手が足りない場面で本当に助かりました。


技能試験は時間との勝負。皮むきと仮固定の2工程を短縮できる道具は、指定工具でなくても投資する価値があります。私は試験時間をほぼ使い切ったので、この2つがなければ間に合わなかったかもしれません。
実は買わなくてもよかった物
逆に、私が「これは要らなかった」と感じたのがスケール(布尺)でした。
理由は単純で、VVFストリッパーに目盛りが付いていたからです。
ケーブルを測る作業はストリッパーの目盛りで足り、スケールを取り出す場面がありませんでした。



えっ、指定工具なのに使わなかったの?
持参は必要ですが、わざわざ高い物を買う必要はありません。
ただし寸法には明確な合否基準があるため、測る手段そのものは必ず確保してください。
| 工具 | 判定 | 理由 |
| 電工ナイフ | 必ず買う | ゴムブッシングの加工で代替不可 |
|---|---|---|
| VVFストリッパー | 実質必須 | 皮むきの時短。目盛りでスケール代用 |
| リングスリーブ用圧着工具 | 必ず買う | 規格違いは圧着マーク不良の原因 |
| VAクリップ | 買う価値あり | 配線の仮固定で作業速度が上がる |
| スケール | 安物で可 | ストリッパーの目盛りで足りる |
| 中古の工具 | 避ける | 刃こぼれ・摩耗が外見で分からない |
ここまでが結論です。次から、その根拠を一つずつ見ていきます。
2026年 学科は「CBT方式」と「筆記方式」を選べる最後の年です


工具の話に入る前に、申込前の方だけは知っておいてほしい変更点があります。
順に確認していきます。
「筆記試験」はもう正式名称ではありません
かつて「筆記試験」と呼ばれていた区分は、現在「学科試験」という名称に変わっています。
さらに学科試験には、パソコンで受験するCBT方式と、従来どおり紙で受験する筆記方式の2つが用意されました。
そして令和9年度からは、学科試験が原則CBT方式のみへ移行する予定です。
紙で受けたい人は今年度が最後のチャンス。パソコン操作に不安がある方や、問題用紙に複線図を書き込みながら解きたい方は、筆記方式を選べる今年度中に受験しておく判断もあります。
ちなみに「筆記試験」という言葉が出てくる解説記事は、それだけで情報が古い可能性を疑ってよいでしょう。
下期の日程はいつか
下期の日程は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公表しています。
| 区分 | 令和8年度 下期の日程 |
| 受験申込 | 8月17日(月)10時 〜 9月3日(木)17時 |
|---|---|
| 学科試験(CBT方式) | 9月24日 〜 11月8日 |
| 学科試験(筆記方式) | 10月25日(日) |
| 技能試験 | 12月12日(土)または 12月13日(日) |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験
申込期間は2週間ほどしかありませんので、カレンダーに入れておくことをおすすめします。
工具はいつまでにそろえればいいか
結論としては、学科試験を受けた直後がベストなタイミングです。
私の場合は学科の自己採点で70点ほど取れたと確信してから、工具を買い込んで特訓に入りました。
そこから技能試験まで、練習に使えたのは1か月と少し。



合格発表を待ってからだと確実に間に合いません。自己採点の時点で動くのが正解です。
学科と技能のあいだは1か月半ほどしかないため、注文から到着までの日数も逆算しておきましょう。
指定工具7点の一覧と、それぞれの役割


ここでは指定工具7点が、試験のどの作業で使われるのかを整理します。
| 工具 | 試験での役割 | 代用 | 選び方・ここに注意 |
| ペンチ | 切断・輪作り | 不可 | 輪作りはほぼ毎回出題。巻き方向まで採点対象 |
|---|---|---|---|
| プラスドライバー | 器具への結線 | 不可 | 締め付けが甘いと電線が抜けて不合格。握りやすい物を |
| マイナスドライバー | 器具の取り外し | 不可 | 埋込連用は先端で押して電線を抜く。差し込みミスのリカバリー用 |
| 電工ナイフ | 外装・被覆のはぎ取り | 不可 | 省略厳禁。理由は次の章で |
| リングスリーブ用圧着工具 | 電線の圧着接続 | 不可 | 握り部が黄色のJIS準拠品。工具違いは正しく作業しても不合格 |
| ウォーターポンププライヤー | 金属管の締め付け | 不可 | 管工事は候補問題の一部。出たら代替不能 |
| スケール(布尺) | 寸法の確認 | ストリッパーの目盛りで可 | 2m以上が推奨。予算はストリッパーへ回すのが得 |
この7点はどれも代用が効きません。1つでも欠けると、本番で手が止まる場面が出てきます。
ミスを取り返せる工具。本番で「差し込む穴を間違えた」と気づいたとき、特にマイナスドライバーがあるかどうかで結果が変わります。



そんなに強く言うってことは、何かあったの?
実際に受けて分かった「これがないと詰む」工具


ここからは、実際に受験した私の体験にもとづく話です。
販売ページには載っていない、現場感のある話をします。
ゴムブッシングの加工で電工ナイフがないと詰んだ
私が受験した回では、ゴムブッシングに切れ込みを入れる作業が必要でした。
ゴムブッシングとは、金属ボックスの穴に取り付けて電線を保護する部品のこと。
ここに刃を入れて電線を通すのですが、このとき電工ナイフがなければ対応できませんでした。



ストリッパーだけで挑んでいたら、あの場で作業が止まっていたと思います。
しかもゴムブッシングは、使い方が適切でないと公式の判断基準で欠陥にあたる部品です。
ゴムブッシングの使用が適切でないもの/イ.ゴムブッシングを使用していないもの/ロ.ボックスの穴の径とゴムブッシングの大きさが相違しているもの
「使う場面が少ないから」という理由で電工ナイフを外すのは、あまりに危険な賭けでしょう。
カッターナイフでは代用できない
「電工ナイフの代わりにカッターナイフでいいのでは」と考える方もいるかもしれません。
結論として、カッターナイフは代用になりません。
刃の厚みも支点も違うため、ゴムや厚い外装に対して思ったように力が入らないのです。
安全面のリスクもあります。刃が滑れば自分の手を切りますし、電線の心線に傷を付ければそれ自体が欠陥として扱われます。カッターナイフでの代用は、試験対策としても安全管理としても推奨されていません。
\ 電工ナイフも入った定番セット /
輪作りはペンチとストリッパーできれいに決まる
輪作りは、ペンチとケーブルストリッパーを組み合わせると比較的きれいに仕上がります。
多少いびつでも許容されますが、巻き方向と巻き付け量は明確に基準が決まっています。
公式の判断基準には、次のように書かれています。
イ.心線の巻き付けが不足(3/4周以下),又は重ね巻きしたもの/ロ.心線を左巻きにしたもの
つまり左巻きにした時点でアウトということ。練習の段階から巻き方向を体に覚えさせてください。
VAクリップの仮固定が効いた
VAクリップは、配線を一時的に留めておくための小さな部品で、HOZANでの製品名は合格クリップ(P-926)といいます。
技能試験の作業は基本的に手が2本では足りません。
電線を押さえながら別の作業をする場面で、仮固定できるだけで作業速度が変わります。



地味だけど、あるとないとじゃ全然違うってことね。
私はこの便利さに惚れ込んで購入しました。
詳細はHOZAN VAクリップ P-926をご覧ください。
【重要】「軽欠陥3つまでセーフ」はもう存在しません


ここは工具選びの前提になる話なので、必ず読んでください。
順番に確認していきます。
現行は「欠陥が1つでも不合格」
ネット上には今も「重大欠陥は1つで不合格、軽欠陥は3つで不合格」という解説が数多く残っています。
しかしこの区分は現在の制度に存在しません。
電気技術者試験センターが公開している判断基準を実際に開くと、全12項目がすべてフラットな「欠陥」として並んでいるだけ。
「重大欠陥」「軽欠陥」という語は一度も出てきません。



じゃあ、軽い失敗を2つまでなら見逃してもらえる…わけじゃないのね。
そのとおりで、現在は欠陥が1つあれば不合格という運用です。
新旧の違いを表で確認する
どこが変わったのかを整理しました。
| 項目 | 古い基準(現在は無効) | 現行の基準 |
| 欠陥の区分 | 重大欠陥と軽欠陥に分かれる | 区分なし。すべて「欠陥」 |
|---|---|---|
| 不合格の条件 | 重大欠陥1つ、または軽欠陥3つ | 欠陥が1つでも不合格 |
| 軽微なミスの扱い | 2つまでは許容される | 許容されない |
参照:技能試験に係る欠陥の判断基準等について(電気技術者試験センター)
古い情報のまま練習すると、許容量の見積もりを誤ります。
工具選びが合否に直結する理由
欠陥が1つも許されないとなると、工具の精度がそのまま結果に響きます。
判断基準の項目を読むと、その多くが工具の使い方や性能に対応していることが分かるはずです。
- 圧着マークが不適正、リングスリーブの選択ミス(圧着工具)
- 絶縁被覆の損傷、心線に傷が入る(ナイフ・ストリッパー)
- 心線の巻き付けが3/4周以下、左巻き(ペンチ)
- ネジの締め付け不足で電線が抜ける(ドライバー)
安さだけで工具を選ぶと、この一覧のどこかを踏む確率が上がります。
寸法は「50%以下」で欠陥になる
寸法についても、はっきりした線引きがあります。
寸法(器具にあっては中心からの寸法)が,配線図に示された寸法の50%以下のもの
指定寸法の半分を超えていれば、寸法だけを理由に落とされることはありません。
とはいえ余裕を持って作るに越したことはないでしょう。



基準を知っていると、本番で焦らずに済みます。
線の長さが足りなくなる可能性もあるので、できる限り失敗しないよう心がけてください。
使ってはいけない工具・使っていい工具


持ち込みの可否は、意外と誤解されやすい部分です。
それぞれ見ていきます。
電動工具は使用できない
技能試験では電動工具の使用が認められていません。
電動ドライバーで時短を狙いたくなる気持ちは分かりますが、持ち込んでも使えません。
手で締める前提で練習を積んでおきましょう。



また、電動工具のほかにも持ち込めない物があります。
- 電動工具(充電式のドライバーなど、電池や充電で動く物すべて)
- 改造した工具、自作した工具
- 回路計(テスター)などの計測機器
テスターは持って行っても使えませんので、荷物に入れる必要はありません。
持ち物は必ず公式で最終確認を。持参できる工具の詳細は、受験案内の「持参するもの/使用できるもの」に記載されています。受験する回の案内で必ず確認してください。
参照:技能試験に持参する工具について(電気技術者試験センター)
電動工具以外は基本的に使ってよい
逆に言えば、電動でなければ持ち込みは可能です。
VVFストリッパーやVAクリップのような時短ツールが使えるのは、この線引きがあるから。
指定工具だけで戦う必要はまったくありません。



使える物は使う。試験時間はそれくらいシビアです。
カッターナイフは推奨されない
カッターナイフは電動工具ではないため、持ち込み自体が禁止されているわけではありません。
ただし試験センター自身が、怪我を防ぐ観点から使用の自粛を求めています。
前述のとおり電工ナイフの代用にもなりませんので、素直に電工ナイフを用意してください。
工具セットと単品買い、どちらが得か


ここは読者の方が最も迷うポイントでしょう。
判断軸を整理していきます。
工具セットのメリットとデメリット
両者を並べて比較してみます。
| 比較軸 | 工具セット | 単品買い |
| 買い漏らし | 起きにくい | 起きやすい |
|---|---|---|
| そろえる手間 | 1回の注文で完結 | 個別に選ぶ必要あり |
| 手持ち工具の活用 | 重複しやすい | 無駄が出ない |
| 合格後の使い回し | ひと通りそろう | 必要な物だけ残る |
セット最大の価値は、買い漏らしのリスクをゼロにできる点にあります。
参考までに、定番のHOZAN DK-17がどこまでカバーするのかを整理しました。
| この記事での位置づけ | 該当する中身 |
| 指定工具7点 | VVFペンチ/電工ドライバー⊕/マイナスドライバー⊖/電工ナイフ/圧着工具/ウォーターポンププライヤー/布尺 |
|---|---|
| 買い足す価値がある2つ | VVFストリッパー P-958/合格クリップ P-926 |
| そのほか | 合格ゲージ/合格マルチツール/ツールバッグ |
この記事で「必要」とした工具が、そのまま入っている構成です。
出典:HOZAN 電気工事士技能試験 工具セット DK-17


セットが向いている人
工具をほとんど持っていない方には、セットをおすすめします。
指定工具を1点ずつ調べて注文するのは、想像以上に時間を食う作業です。
その時間を練習に回したほうが合格には近づきます。



迷う時間もコストってことね。
単品が向いている人
DIYが趣味で、ドライバーやペンチをすでに持っている方は単品買いが有利です。
手持ちで足りるものを避けて、試験専用の工具だけを買い足せば無駄が出ません。
具体的には、電工ナイフ、リングスリーブ用圧着工具、VVFストリッパーの3点が買い足しの中心になるでしょう。
ただし手持ち工具の状態は確認を。刃こぼれしたペンチや、先端がなめたドライバーをそのまま使うと欠陥につながります。古い工具は買い替えたほうが安全です。





VVFストリッパーは「のの字曲げ」ができるような先端の細いものがおすすめ!(画像は、HOZAN P926)
合格後も使えるかで考える
もう一つの判断軸が、合格後も使い続けられるかという視点です。
第二種電気工事士を取得すると、自宅のコンセントやスイッチの交換が自分でできるようになります。
試験のためだけの出費と考えると高く感じますが、その後も使う道具と考えれば見え方が変わるはずです。



資格は取ったあとが本番。工具は長い付き合いになります。
電気工事士の仕事を目指されている方ならなおさら、しっかりした工具を選びたいものです。
\ 指定工具7点を1回でそろえる /
4種類のHOZANの二種向けセット 違いは「ストリッパー」と「合格グッズ」だけ
HOZANの工具セットは型番が複数あり、ここで手が止まる方が多いところです。
実際、HOZANの公式FAQにも「DK-28 / DK-29 / DK-26 / DK-17 の違いは?」という項目が用意されています。



結論から言うと、4つの違いはほぼ2点だけです。
VVFストリッパーが入っているか、そして合格クリップなどの補助グッズが入っているか。
指定工具7点はどれにも入っています。
| 型番 | 税込 | 点数 | VVFストリッパー | 合格クリップ等 | 向いている人 |
| DK-29 | 19,030円 | 7点 | なし | なし | 指定工具7点だけを最安でそろえたい |
|---|---|---|---|---|---|
| DK-28 | 22,220円 | 8点 | P-958 | なし | この記事の推奨。7点+皮むきの時短 |
| DK-17 | 31,020円 | 11点 | P-958 | P-926/P-925/DK-200 | 選ぶ手間ごと省いて全部入りにしたい |
| DK-26 | 33,220円 | 8点 | P-929(機械式) | なし | 機械式ストリッパーを使い慣れている |
価格・内容は2026年7月時点のHOZAN公式製品ページより。最新は各製品ページでご確認ください。
- DK-28とDK-29のペンチはP-43-175
- DK-17とDK-26はVVFペンチ P-59-175
- 圧着工具はDK-29とDK-17がP-77(リングスリーブ「大」に対応)
- 圧着工具DK-28とDK-26がP-738(コンパクトなタイプ)
ここで「大に対応していないP-738で大丈夫なのか」と不安になる方がいると思います。
HOZANの公式FAQでは、2017〜2021年度の第二種の候補問題で「大」を使う問題は出ていないため使用しないと案内されています。
二種の試験対策としてはP-738で足ります。



ただし候補問題は毎年公表されるので、受験年の候補問題は必ずご自身でも確認してください。
合格後に電気工事の仕事を考えている方は、リングスリーブ「大」に対応したP-77が入るDK-29かDK-17を選んでおくと、後で買い足さずに済みます。
試験に受かることだけを考えるならP-738で問題ありません。
私のおすすめは「DK-28+VAクリップ単品」。DK-17より約8,000円安く済みます
この記事では、必要な工具を「指定工具7点+VVFストリッパー+VAクリップ」としてきました。
これをそのまま1セットで満たすのは、実はDK-17だけです。



DK-28にはVAクリップ(合格クリップ P-926)が入っていません。
\ 迷ったらこのセットから /
ただ、VAクリップは単品で買えます。しかも10個入りで814円です。
| 買い方 | 合計(税込) | 差額 |
| DK-28+VAクリップ P-926 | 23,034円 | — |
|---|---|---|
| DK-17(全部入り) | 31,020円 | +7,986円 |
差額の約8,000円で追加されるのは、合格ゲージ(P-925)・合格マルチツール(DK-200)・ツールバッグです。



のの字曲げも寸法取りもペンチとストリッパーの目盛りで足りたし、線を抜くのはマイナスドライバーで済みます。
この記事で「無駄な出費をしないでほしい」と書いてきた以上、正直にお伝えします。
試験に受かることだけを考えるなら、DK-28+VAクリップで十分です。
それでもDK-17を選ぶ価値がある人
「何を買うか調べる時間そのものが惜しい」という方には、DK-17もアリです。
工具を1点ずつ検討する時間を練習に回せるなら、8,000円は安い投資になります。
\ 指定7点+VVFストリッパー /
\ 仮固定でミスを防ぐ(10個入814円) /
100均・ホームセンター・中古はアリか


費用を抑えたい方が必ず気にする論点です。
メリハリをつけるのがコツです。
スケールは100均でも問題ない
スケールは長さが測れれば役割を果たすため、100円ショップの物でも十分です。
精度を要求される場面がなく、判定も「指定寸法の50%を超えているか」という粗い基準だからです。
ここに数千円かける必要はないでしょう。



工具セットさえ買ってしまえば、何も考える必要はありません。
切る・むく・圧着する工具はケチらない
一方で、電線に直接触れる工具は品質がそのまま結果に出ます。
切れ味の悪い刃物は心線に傷を付けますし、規格に合わない圧着工具は圧着マークそのものが不適正になります。
どちらも欠陥として判定される項目です。



節約する場所と、投資する場所を分けて考えてくださいね。
100円ショップのものであっても、中にはしっかりしたものもあります。
しかし、使ってみなければ分からないというところがありますので、有名メーカー製のものが確実で時間の無駄もありません。
中古品をすすめない理由
中古工具は、外見からは刃こぼれや精度の劣化が判断しづらいという問題があります。
特に圧着工具は、内部の摩耗によって圧着マークが正しく刻まれなくなる場合があるのです。
数千円を節約して不合格になれば、再受験の費用と時間のほうがはるかに高くつきます。
工具だけでは練習できません(材料セットの話)


意外と見落とされがちな、けれど絶対に必要なものがあります。
工具と一緒に手配しておきましょう。
候補問題を回すのに必要な電線と器具
技能試験は、事前に公表される候補問題13問の中から出題されます。
この13問を実際に組み立てて練習するには、電線と配線器具が必要です。
工具だけ買っても、切る対象がなければ手は動かせません。



言われてみれば当たり前だけど、忘れそう。
器具のほうは、13問分をまとめた練習用の器具セットが市販されています。
たとえばHOZANのDK-55は、候補問題13問を1回ずつ練習できる器具が入った構成です。


ここが分かれ道。器具セットに電線は入っていません。DK-55のような器具セットに含まれるのは、ランプレセプタクル・スイッチ類・アウトレットボックス・ゴムブッシングといった配線器具です。ケーブルは別売なので、ホームセンターなどで自分でそろえる必要があります。
| 型番 | 税込 | 中身 | こんな人に |
| DK-55 | 17,820円 | 器具のみ | 電線は自分で調達できる/2周目以降 |
|---|---|---|---|
| DK-54 | 20,460円 | 電線のみ | 器具は持っている/2周目の買い足し |
| DK-51 | 37,620円 | 電線+器具 | 13問を1周、探さず一発でそろえたい |
先ほど書いたとおり、電線はホームセンターで品切れしていることがあります。
そのリスクを避けたい方や、買い物に時間を使いたくない方はDK-51が確実です。
DK-55とDK-54を別々に買うと38,280円になるので、価格でもDK-51のほうがわずかに安く収まります。
2周目以降の考え方
器具は使い回せます。
1周目にDK-51、2周目からはDK-54(線セット)を買い足すのが無駄のない進め方です。
私も電線だけを買い足して周回しました。
\ 電線も器具も1回分そろう /
電線は消耗品なので、練習の周回数に応じて量を選んでください。
逆に言えば、器具は使い回せます。2周目以降は電線を買い足すだけで練習を続けられる計算です。



最近ナフサ不足で電線が入手できなくなっているホームセンターがあるので注意してね
何周すればいいか
私の場合、学科の自己採点後から技能試験までの約1か月で特訓しました。
その結果、本番では苦手だった複線図を13問すべてすらすら書けるまでになっています。
ただし当日は試験時間をほぼ使い切りましたので、余裕があったとは言えません。
複線図を先に書くか、いきなり組むか。私は組み立てに多少の自信があったため、あえて複線図に時間をかけて凡ミスを潰す戦略を取りました。会場では、いきなり組み始める人もいれば、静かに複線図を書いている人もいます。自分の得意な側に時間を配分するのが良いでしょう。
\ 13問を1回ずつ練習できる器具セット /
工具の覚え方と、前日のチェックリスト


7点という数は、意外と抜け落ちやすい数です。
忘れ物を防ぐ工夫を紹介します。
「切る・むく・締める・測る」の4分類で覚える
7点を丸暗記するより、動作ごとに分類したほうが記憶に残ります。
- 切る … ペンチ
- むく … 電工ナイフ
- 締める … プラスドライバー、マイナスドライバー、ウォーターポンププライヤー
- つなぐ … リングスリーブ用圧着工具
- 測る … スケール
動作から逆算すれば、何が足りないかにすぐ気づけるはずです。
前日の持ち物チェックリスト
試験前日は、工具を袋に入れながら1点ずつ声に出して確認するのが確実です。
受験票と筆記用具も忘れずに用意しておきましょう。
複線図を書くためのシャープペンと消しゴムは、作業と同じくらい大事な道具になります。



私は複線図に時間をかける戦略だったので、書きやすい筆記具を選びました。
シャープペンの芯がポキポキ折れるとイラッとしますので、シャープペンは2ミリの太めのものがおすすめです。
ダイソーなどの100円ショップに売っている場合があります。
合格したら何ができるようになるのか


最後に、工具への投資が無駄にならない理由をお話しします。
資格の出口を見ておきましょう。
壁コンセントやスイッチの交換ができる
住宅の壁コンセントは一般用電気工作物にあたるため、電気工事士の資格がなければ触れられません。
2個口を3個口に替える、スイッチをワイド型にする、といった簡易の作業も同じです。
資格さえ取れば、こうした工事を自分の手でできるようになるのです。



コンセントの増設って、勝手にやったらダメなのね。電気工事士のダンナがいてよかったわ。
詳しくは第2種電気工事士に合格して分かったことでも触れています。
工具は合格後も使い続けられる
私自身、試験で使った工具をその後の作業でも使っています。
試験のための出費ではなく、生活の道具への投資と考えてよいでしょう。
よくある質問
読者の方から寄せられやすい疑問をまとめました。
指定工具は何点ですか?
7点です。ペンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、電工ナイフ、リングスリーブ用圧着工具、ウォーターポンププライヤー、スケールが該当します。
電動工具は使えますか?
使用できません。電動工具以外であれば持ち込んで使えますので、時短ツールは活用してください。詳細は受験案内でご確認ください。
軽欠陥は2つまでセーフですか?
その区分は現在存在しません。公式の判断基準に重大欠陥・軽欠陥という分類はなく、欠陥が1つでもあれば不合格と扱われます。
スケールは必ず必要ですか?
目盛り付きのVVFストリッパーがあれば、実質的に代用できます。ただし寸法が指定の50%以下だと欠陥になるため、測る手段は必ず確保してください。
カッターナイフで電工ナイフの代わりになりますか?
代わりにはなりません。私が受験した回ではゴムブッシングに切れ込みを入れる作業があり、電工ナイフがなければ対応できませんでした。
100均の工具でも大丈夫ですか?
スケールであれば問題ありません。ただし切る・むく・圧着する工具は品質が欠陥に直結するため、専用品をおすすめします。
中古の工具は問題ないですか?
おすすめしません。刃こぼれや内部の摩耗が外見では分かりにくく、圧着マークの不良や心線の傷につながる可能性があります。
工具のほかに何が必要ですか?
練習用の電線と配線器具が必要です。器具は13問分をまとめた練習用セットが市販されていますが、電線は含まれないことが多いため、ホームセンターなどで別途そろえてください。
まとめ:工具は「7点+2つ」、そして情報の鮮度に注意
第二種電気工事士の技能試験に必要な工具について解説してきました。
技能試験は、知識よりも準備と段取りで差がつく試験だと感じました。
工具さえ正しくそろえておけば、あとは手を動かした分だけ合格に近づきます。
申込期間は短いので、日程だけは早めに電気技術者試験センターの公式ページで確認しておいてください。



準備を済ませたら、あとは手を動かすだけ。健闘を祈ります。
\ 迷ったらこのセットから /








