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一陸技に独学合格する勉強法|1アマから科目合格で攻めた私の全記録

一陸技に独学合格する勉強法|1アマから科目合格で攻めた私の全記録

「第一級陸上無線技術士(一陸技)に独学で挑みたいけれど、何をどの順番で勉強すればいいんだろう…」

過去問を開いても専門用語ばかりで、正直どこから手をつけていいか分からなくなりますよね。

私も同じでした。

じつは私は、学生時代に一度この資格に挫折しています。

それから社会人になり、10年越しで再挑戦して、ようやく合格通知を手にしました!

その遠回りの末にたどり着いたのが、「科目合格」を前提に、1アマを踏み台にして攻めるという勉強法です。

この記事では、実際に一陸技に合格した私が、独学での勉強法を「合格までの順番」と「科目ごとの体感難易度」までまとめて書きました。

教材選びで迷っている方の遠回りが、少しでも減れば嬉しいです。

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記事を書いた人

【きのぴぃ】

  • CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
  • 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
  • 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
  • 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
  • マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター

目次

一陸技とは?難易度と「各科目6割で合格」の基本

一陸技とは?難易度と「各科目6割で合格」の基本

第一級陸上無線技術士(一陸技)は、放送局や無線通信の設備を扱えるプロ向けの国家資格です。

無線従事者資格の中でも最上位クラスで、難関と言われます。

試験科目は次の4科目です。

  • 無線工学の基礎
  • 無線工学A
  • 無線工学B
  • 法規

合格の基準は各科目おおむね6割です。

たとえば無線工学Bは満点125点に対して合格点75点、法規は満点100点に対して合格点60点と、いずれも6割ラインで設定されています(日本無線協会・公表の合格基準より)。

つまり満点を狙う試験ではなく、6割を4科目でそろえる試験です。

この感覚が、あとで出てくる「科目合格」戦略の土台になります。

一陸特・一陸技・1アマの位置づけ

混同されやすいので、近い資格との関係を整理しておきます。

  • 一陸技(第一級陸上無線技術士)…陸上無線技術士の最上位。本記事の対象。
  • 一陸特(第一級陸上特殊無線技士)…名前は似ていますが別資格で、一陸技よりやさしく養成課程でも取得できます。5Gやドローン業務でよく求められます。
  • 1アマ(第一級アマチュア無線技士)…アマチュア無線の最上位。一陸技とは目的が違いますが、後述のとおり良い踏み台になります。

「一陸特」と「一陸技」は一文字違いでまったく別物。取りたいのが上位の技術士なら「一陸技」だよ。

遠回りして分かった!一陸技攻略の一番の近道は「科目合格」だった

遠回りして分かった!一陸技攻略の一番の近道は「科目合格」だった

独学で一番効いたのは、参考書でも語呂合わせでもなく、「科目合格」制度を前提に受験計画を組むことでした。

科目合格とは:合格した科目は3年間免除される

一陸技には科目合格制度があります。

合格点を取った科目は、その試験が行われた月の翌月の初めから起算して3年以内に実施される同じ資格の試験で、申請すれば免除されます(日本無線協会・国家試験FAQより)。

言い換えると、4科目を一発でそろえる必要はないということです。

1回目で3科目、2回目で残り1科目、という取り方が正式に認められています。

私の実例:無線工学Bだけ残して、半年後に完全合格

私自身、1月の試験では無線工学Bだけが不合格で、ほかの3科目は合格でした。

プロ資格なので「1科目でも引っかかれば御の字」くらいの気持ちで受けていたので、正直これでも上出来だと思いました。

そこからは、科目合格を使って無線工学Bだけに全力を注ぐだけ。

次の試験でBに合格し、晴れて「完全合格」となりました。

もし毎回4科目すべてを受け直す前提だったら、途中で心が折れていたと思います。

「全部いっぺんに」じゃなく「1科目ずつ確実に」。社会人で勉強時間が細切れの人ほど、この考え方が効くよ。

だから受験計画は、得意科目から確実に落として3年以内に残りを回収する形で組むのがおすすめです。

特に社会人は、まとまった勉強時間を取りにくいぶん、科目を分割できるこの制度の恩恵が大きいです。

1アマを踏み台にすると、一陸技はぐっと近づく

もう一つ、私の遠回りから伝えたいのが1アマ(第一級アマチュア無線技士)を先に取るというルートです。

正直に言うと、私は何年も「過去問を見ては挫折する」を繰り返していました。

その状態から本気で動けたきっかけが、じつは1アマの取得でした。

1アマも上級資格で歯ごたえがあり、それをクリアできたことで「もう少し手を伸ばせば届くかも」と思えたのです。

しかも、1アマで学んだ無線工学の知識が、一陸技の無線工学の基礎でそのまま効きました

いきなり最難関に突っ込むより、1アマで足場を固めてから一陸技に進むほうが、独学のハードルは下がります。

関連記事:1アマ国試でよく出ている内容(法規)でも、1アマの勉強のコツに触れています。

科目別の勉強法と、体感の難易度

ここからは4科目それぞれの勉強法と、実際に受けて感じた難易度を書きます。

基本方針は全科目共通で、過去問を繰り返して出題パターンに慣れることです。

無線工学の基礎・無線工学A:過去問のパターンを体に入れる

この2科目は、出題の型が比較的はっきりしています。

参考書で理屈を一通り押さえたら、あとは過去問を回してパターンを覚えていくのが効率的です。

計算問題は「解き方の手順」を丸ごと覚えてしまうと安定します。

無線工学B:私が最後まで苦しんだ最難関

正直に言うと、無線工学Bが一番の難所でした。

アンテナと電波の伝わり方が中心の科目で、目に見えない現象を扱うぶん、イメージがつかみにくいのです。

1アマでも苦しんだ領域が、プロ資格ではさらに深く問われます。

ただ、勉強するほどに奥の深さが面白くなってくる科目でもありました。

ここは時間をかける前提で、過去問を繰り返しながら「なぜそうなるか」を1つずつ潰していくのが結局は近道でした。

私がBを最後に残したのも、この難しさゆえです。

法規:言い回しに慣れればパターン化できる

法規は独特の言い回しが多く、最初は「これは一体何を言っているんだ?」と戸惑います。

ただ、出題はある程度パターン化されているので、過去問で頻出条文に繰り返し触れて言い回しに慣れると、得点源にしやすい科目です。

※科目ごとの詳しい過去問解説は、今後スポーク記事として順次追加していく予定です。

使った教材と、過去問の回し方

一陸技は独学で合格している人が多い資格です。

私も市販の参考書と過去問集だけで合格しました。

基本の進め方はシンプルです。

  • 参考書で各科目の理屈を一周する(辞書的に使い、完璧を目指さない)
  • 過去問集を繰り返し解き、出題パターンと計算の手順を体に入れる
  • 間違えた問題だけを重点的に何周もする

    参考書は「読み込む」より「調べる」道具と割り切り、主役は過去問にすると効率が上がります。

    過去問集は複数年分が収録されたものを1冊決めて、それを繰り返すのがおすすめです。

    教材選びのポイント
    • 過去問集:複数年分が入った定番を1冊。まずはこれを回す
    • 参考書:科目別に理屈を確認できるもの。分からない所を引くために使う

    ※Amazonの一陸技 過去問集・参考書のリンクをここに設置(アフィリンク差し込み枠)。

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    受験の流れ(試験は年2回・申請時期)

    受験の流れ(試験は年2回・申請時期)

    一陸技の国家試験は年2回、1月期と7月期に実施されます。

    申請の受付はおおむね5月と11月の各1〜20日ごろです。

    科目合格を狙う場合、この年2回のサイクルを前提に「今回はどの科目を確実に取るか」を決めておくと計画が立てやすくなります。

    受験手数料や最新の試験日程・申請方法は改定されることがあるため、必ず日本無線協会の公式案内で最新の情報を確認してください

    一陸技の勉強に関するよくある質問

    勉強はどの科目から始めるべき?

    「無線工学の基礎」から入るのがおすすめです。基礎が他の無線工学科目(A・B)の土台になるからです。そのうえで、得意になれそうな科目・確実に取れそうな科目を先に仕上げて科目合格を稼ぐと、精神的にもラクになります。私の場合は、最難関の無線工学Bをあえて最後に回しました。

    勉強時間はどのくらい必要?

    必要な勉強時間は、元の知識量によって大きく変わるので一概には言えません。無線の予備知識がない状態からなら、数百時間規模の長期戦を覚悟したほうが現実的です。ここでも効いてくるのが科目合格で、1回の試験に全科目を詰め込まず、複数回に分けて積み上げると、1回あたりの負担を抑えられます。短期一発を狙うより、私はこの分割方式のほうが社会人には合うと感じました。

    難易度はどのくらい?独学でも受かる?

    無線従事者資格の最上位クラスで、難関であることは間違いありません。ただし独学で合格している人は多い資格でもあります。私自身も市販の参考書と過去問集だけで合格しました。過去問中心の学習と科目合格の活用で、独学でも十分に狙えます。

    一陸技を取ると何ができる?

    放送局や大規模な無線通信設備など、陸上の無線設備を扱う技術者として幅広く対応できる資格です。上位資格ならではの専門性が武器になります。詳しい業務範囲は日本無線協会などの公式情報で確認してください。

    夢は努力次第で叶うこともある

    大人になると「夢は叶わない」と思い知らされる場面が増えます。

    外的な要因が絡んで、どうにもならないことも多いからです。

    それでも、自分の努力次第で近づける夢なら、タイミング次第で叶うことがある

    一陸技は、私にとってそれを実感させてくれた資格でした。

    独学で一陸技を目指すなら、ポイントはこの3つです。

    • 4科目を一発でそろえず、科目合格(3年有効)で分割して確実に取る
    • いきなり突っ込まず、1アマで足場を固めてから進む
    • 主役は過去問。無線工学Bは最難関なので時間を厚めに
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