金環日食を見てみたい!
ついこの間までは、金環日食のことは無感心ではあったのだけれど、都心で見られるのは何十年後というのを聞いて、何気に見てみたい衝動にかられた。
日食観察用サングラスなる紙で出来た安っぽいサングラスとカメラ撮影用に10万分の1に減光できるというシュミットNDフィルター D5を購入したので、金環日食の起こるであろう時刻にそれらのテストをしてみた。
サングラスはいかにもおこさま用という感じなのだけれど、これがあるのとないのとでは雲泥の差だというのがよくわかった。
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こいつを使って直接太陽を見ると、オレンジ色だけれど、はっきり円く太陽が見られるのだ(直接太陽を見るのは勇気がいるね)。
ただ、こいつを使っても、紫外線をカットすることは出来ないので、長時間金環日食を見ることは出来ない。
あくまでチラ見用なので、ご注意あれ。
[2012.5.17追記]何やら日食観察用サングラスで粗悪品が出回っているらしい。蛍光灯の形が見えるようであれば、明らかに粗悪品だ。今回購入したサングラスは、全く蛍光灯が見えないので、粗悪品でないことが判明。
NDフィルターだと太陽はどうだ?
次に NDフィルターを使って、太陽を撮影。少し離してファインダーを見たが、かなり明るい。まともに見ていたら目がやられてしまうかも。
270mmのズームを使ったので、35mm比にするとAPS-Cでは432mmとなるが、それでも撮影した太陽は意外と小さい。
そうなると、携帯のカメラなんかじゃまともに写らないだろう。
でも、高倍率ズームのデジタルカメラやマイクロフォーサーのデジイチなら、 センサーの大きさの関係上、APS-Cよりも見かけ上高倍率となるため、NDフィルター越しでうまく撮影できるかも…。
逆にセンサーの大きなフルサイズやAPS-Hなんぞは、相当大きなズームレンズを用意しないと、ポツンと小さくしか写らないだろう。
撮影したものを拡大すると、黒点がはっきり見えた。初めは、ゴミが写り込んだのかと思ったのだけれど、フレーミングを変えながら撮影しても、やはり同じ場所にポツンと点が出てくるので、黒点であるのが分かった。
普段まともに見られないものだけに感動だ。
染みみたいに見えるのが黒点。
今の感じであれば、おいらの60Dなら 10万分の1減光NDフィルターを付ければ シャッタースピードは100程度、絞りは20で金環日食は撮影できそう。
今回の対象物は紫外線も出ている太陽だから、ローパスフィルターレスのカメラはフィルターを付けないとキツイかもね?
それと、目がやられないように、ライブビュー付きのカメラがいいから、今回の金環日食は、超高級なデジイチでなくても、ライブビュー付きの安いデジイチで充分なんだろうね。
シュミットのNDフィルターはサイズが色々あり、楽天市場のショップでは純正レンズセットでよく付属されている58mm径の物は入手不可となっており、大口径のフィルタであればまだ入手可能。
シュミットNDフィルター52mmはこちら。5985円(送料別)。
シュミットNDフィルター62mmはこちら。9000円(送料込)。
シュミットNDフィルター72mmはこちら。10600円(送料込)。
シュミットNDフィルター77mmはこちら。10700円(送料込)。
たまたま見たどこかのサイトで、スカイツリーと金環日食を綺麗に撮れるかという記事があり、スカイツリーと金環日食を別々に撮って合成でもしない限りは無理だろうとの結論。そりゃ、そうだろうねぇ。片や、発光源でNDフィルターで減光しないとまともに写らないのだから。
その状態で、綺麗にスカイツリーを撮影しようものなら、相当な時間を要するのは分かりきっているし、その間に太陽も移動しているので、恐らく日食ではなく、白い線状に写るだろうから、何の写真なんだか分からなくなるのではないか?
フィルム状のNDフィルターを使い、工夫をすれば(空にあたる部分にNDフィルターを貼り付ける)、スカイツリーと金環日食を綺麗に撮れる可能性もあるが、100%うまくいく保証はないし、直接太陽にセンサーを向けることとなるので、カメラにとっても大変危険。
建物と一緒に綺麗に写そうとするのは、まず諦めた方が無難じゃないかなぁ。