「NURO光に市販ルーターを繋いだのに、前より通信が不安定になった…」
そんなモヤモヤを抱えていませんか。
NURO光の純正ONUに自前ルーターをそのまま足すと、二重ルーター(二重NAT)になって、かえって遅く・不安定になることがあります。

ねぇパパ、NUROって速いはずなのに、うちのルーター繋いだら逆に落ちるようになったよ?(プンプン)
この記事では、電子機器メーカー勤務で第一級陸上無線技術士のわたしが、実機のHG8045QでDMZ設定を使い、自前ルーターを「1段のルーター」として安定運用する方法を解説します。



単に繋ぐのではなく、DMZで通信を丸ごと市販ルーターへ渡すのがコツです。
設定のつまずきポイントや、後継として選びやすいWi-Fi 6ルーターまで、実体験ベースで紹介するので参考にしてくださいね。
NURO光で自前ルーターは使える?結論と「そのままだと不安定」な理由


まず結論と、なぜそのまま繋ぐと不安定になるのかを整理します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
結論|使えるが「DMZ設定」で1段のルーターに収束させるのが正解
NURO光で自前ルーターは使えます。
ただし、ただ繋ぐだけでは不安定になりやすく、純正ONU側でDMZを設定して、通信を丸ごと市販ルーターへ渡すのが正解です。
こうすると、実質的にルーターが1段に収束し、ポート開放やVPNといった市販ルーターの機能をそのまま活かせます。
ざっくり結論。「自前ルーターは使える。ただしDMZで1段にまとめる」——これだけ覚えておけば大丈夫です。
なぜそのまま繋ぐと使えない?=純正ONUはブリッジ化できない
NURO光の純正ONUは、ルーター機能を切って「ただの終端装置」にするブリッジ化(APモード化)ができません。
そのため後ろに市販ルーターを足すと、ルーターが2段重なった状態になります。
これがいわゆる二重ルーターで、住所の割り振り(NAT)が二重にかかり、通信の相性トラブルの温床になります。



ブリッジにできないなら、繋いだ時点でどうしても2段になっちゃうんだね。
二重ルーター(二重NAT)が壊すもの
二重NATは「なんとなく遅い」だけでなく、具体的な機能を壊します。
| 壊れやすいもの | 具体的な症状 |
| ポート開放 | 外から自宅サーバーやNASへ届かない |
|---|---|
| ゲームのNATタイプ | NATタイプが「厳しい/D」になり、対戦・ボイスチャットが不安定 |
| VPN | 外出先から自宅VPNに繋がらない・切れる |
| P2P通信 | 一部アプリ・ファイル共有で接続が確立しない |
自宅のファイルサーバーにVPNで入りたい、オンラインゲームのNATタイプを改善したい——こうした目的があるほど、二重NATの弊害は無視できません。
だからこそ、次に説明するDMZで1段に収束させる意味が出てきます。
そもそもNuroのONUは「機種ガチャ」。当たり外れで速度が変わる


Nuro光はONU(純正ルーター)の型番を選べません。
在庫からランダムに配布され、型番の指定や交換はできないのが原則です。
ところが配られる機種によってWi-Fiの世代と速度がかなり違うため、「同じNuroなのに家によって体感が違う」ということが起こっています。
| 型番(メーカー) | Wi-Fi世代 | 有線ポート(目安) |
| NSD-G1000T系(ソニー) | Wi-Fi 6 | 2.5Gbps+1Gbps×3 |
|---|---|---|
| ZXHN F660P(ZTE) | Wi-Fi 6 | 1Gbps×4 |
| ZXHN F660A(ZTE) | Wi-Fi 5(11ac) | 1Gbps×3 |
| HG8045Q(Huawei) | Wi-Fi 5(11ac) | 1Gbps×3 |
| F660T / HG8045j など旧世代 | Wi-Fi 4(11n) | 1Gbps×3 |
配布ラインナップは時期で入れ替わります。
ポイントは、この記事のHG8045Qを含む多くの機種は有線1Gbps・Wi-Fiは11ac世代で、2.5Gbpsをフルに使えるのは実質ソニー製NSD-G1000T系だけ、という点。
だから「Wi-Fiが弱い機種が当たった」「もっと速い/機能の多いルーターを使いたい」という動機で、市販ルーターを足す人が多いわけです。
私も市販ルーターをそのまま足して失敗した【実体験】
ここからは、わたし自身がNUROに市販ルーターを足して痛い目を見た体験談を紹介します。
失敗から学んだことなので、同じ轍を踏まないでほしいです。
「48台接続」に釣られて回線がパンクした話
最初に用意したのは「48台まで接続できる」という触れ込みのTP-LINK A2600というルーターでした。
ところが、この「48台」というのはかなりいい加減な数字だと後で気づきます。
純正ONUよりも実効速度は倍近く出て(2.4GHz帯で150Mbps、5GHz帯で200Mbps前後)、はじめは快適だったんですけどね。
ここが落とし穴。「◯台接続対応」の数字はカタログ上の理想値で、実際に安定して同時接続できる台数はずっと少ないのが普通です。
しかし、無線LAN対応の機器がどんどん増えた結果、速度はみるみる遅くなり、回線がパンクして頻繁にネットが落ちるようになります。



あのときは家族から「またネット切れた!」って大ブーイングだったよね…。
メッシュ対応に替えて安定|でも根本解決はDMZだった
回線がパンクしないよう、その後はメッシュWi-Fi対応のルーターに入れ替えて安定しました。
ただ、多台数の負荷が減っても、二重ルーターのままだと接続の相性トラブルは残ります。
結局、根本的にすっきりしたのは、純正ONU側をDMZに設定して、市販ルーターに通信を丸ごと渡してからでした。
教訓。「台数スペックの数字」より「繋ぎ方(DMZかどうか)」のほうが体感の安定に効きます。
そもそもDMZとは?別のルーターを繋ぐ前に押さえる基礎
DMZという言葉に身構える人が多いので、繋ぐ前に意味をかんたんに押さえておきます。
仕組みが分かると、設定の理由も腹落ちしますよ。
DMZ=通信を丸ごと市販ルーターへ転送する機能
DMZ(非武装地帯)は、外部からの通信を特定の端末へ無条件に全て転送する機能です。
本来は自宅サーバーを公開するときなどに使うもので、一般家庭ではほとんど使いません。
これをNURO光の純正ONUに設定し、転送先を市販ルーターにすると、事実上は二重ルーターでも通信が市販ルーター側へ素通りします。
イメージ。DMZは「純正ONUが受け取った通信を、開封せずそのまま市販ルーターへ丸ごと横流しする」ようなものです。
物理的には純正ONUを通りますが、無条件に転送されるぶん、何も設定しない状態より速度・安定性が改善します。
DMZ(DeMilitarized Zone)は、外部ネットワークからの通信を、内部の特定の1台に集約して転送する仕組み。
DMZのセキュリティ上の注意(ファイアウォールが1段になる)
DMZ運用では、通り抜けるファイアウォールが市販ルーター側の1段だけになります。
純正ONUと市販ルーターの2枚のファイアウォールを通る二重ルーターより、この点はセキュリティが下がります。
何も対策していないPCを直結すると「ハッキングしてください」と言っているようなものなので、市販ルーター側のファイアウォールとファームウェア更新は必ず有効にしておきましょう。



自宅サーバー公開やオンラインゲームで困っているなら、セキュリティに気を付けつつDMZは有効な選択肢だよ。
繋ぎ方は3通り。目的で選ぶ(結論:DMZが万能寄り)


ここが一番大事な所です。純正ONUはルーター機能を無効化(ブリッジ化)できません。
そのまま市販ルーターを足すと”ルーターが2段”になり、二重NATの弊害が出ます。対処は次の3通りです。
| 方式 | 中身 | 向いている人 |
| A. APモード | 市販ルーターのルーター機能をOFFにして”Wi-Fiアクセスポイント”として使う。ルーティング・NATはONUが担当 | 市販機のWi-Fi性能だけ欲しい人。二重NATは起きないが、市販機のポート開放/VPN等は使えない |
|---|---|---|
| B. DMZ(本記事の方法) | ONU側で市販ルーターをDMZ指定し、通信を丸ごと市販ルーターへ転送。市販機をルーターのまま使え、NATが実質1段に収束 | ポート開放・オンラインゲームのNATタイプ改善・VPNサーバ運用まで市販機でやりたい人。いちばん万能寄り |
| C. 二重ルーター(非推奨) | 何もせずONU配下に市販ルーターをWAN接続=二重NATのまま | 手軽だが、ポート開放不可・ゲームのNATタイプ悪化・一部VPN/P2Pで不具合。Nuro公式も非推奨 |
迷ったら。Wi-Fiを強くしたいだけならA(APモード)が簡単。
VPNやポート開放・ゲームのNAT改善までやりたいなら、この記事で解説するB(DMZ)が正解です。
Cの二重ルーターはトラブルの温床なので避けましょう。
——というわけで、以下でHG8045QのDMZ設定を具体的に見ていきます。
HG8045QでDMZ設定する


我が家の純正ONUは、HuaweiのHG8045Qという物。
設定方法は、こちらのブログを参考にしてください。
やっていて分かったことがあったので、次の内容を補足します。
「DMZを有効にする」にチェックを入れたら、「新規作成」ボタンを押す。
すると、ブログにある設定画面に移れる。
ホストアドレスの設定の右側にボタンがあるので押すと、ずらずらっと、登録された機器のMACアドレスが表示される。
外部ルーター(社外品)のMACアドレスを探して、選択すると、自動的に外部ルーターのIPアドレスが表示される。
IPアドレスのセグメントが同じにならぬよう、外部Wifiルーターを純正ONUに接続する前に設定しておく(IPアドレスが衝突して、どちらかのルーターが使えなくなる)。
例)192.168.0.1
↑ここの数字を指す。
※住所で言う、●●県××市▲▲町の▲▲町みたいなもの。
DMZで活かす市販ルーターの選び方【2026年版】


DMZにすれば市販ルーターをフルに使えるので、せっかくなら性能で選びたいところ。
Nuroに合わせる選び方のコツは3つです。
HG8045Qを含む多くの純正ONUは有線1Gbps。
ONU側が1Gbpsなら、市販ルーターが2.5G/10G対応でもそこがボトルネックにはなりません。
2.5G以上が活きるのは、ONUがソニーNSD-G1000T系のときや10ギガプランのときだけです。
純正が11ac世代なら、Wi-Fi 6機に替えるだけで多台数時の安定と実効速度が上がります。
6E/7は対応端末があり、かつ有線がボトルネックにならない場合の上位選択です。
これが最頻の事故です。
NuroはNTTフレッツ系と違う独自回線で、IPv6は機器側で完結しています。
市販ルーターでv6プラス/DS-Lite/transix等のIPv6接続設定を有効化すると繋がらなくなります。



DMZ配下では”普通のルーター”として使うだけでOKです。
| 製品(メーカー) | 規格 | ひとこと(価格は2026目安) |
| TP-Link Archer AX73 | Wi-Fi 6 / AX5400 | NuroのDMZ運用の実例が豊富。1万円前後でコスパ良い定番 |
|---|---|---|
| ASUS RT-AX86U | Wi-Fi 6(2.5G WAN) | VPNサーバ機能が充実=旧A2600からの正当な後継候補。2.5Gプラン/NSD-G1000T系なら2.5G WANも活きる |
| バッファロー WSR-5400AX6S | Wi-Fi 6 / AX5400 | 設定が分かりやすい国内定番。DMZ/APどちらの運用報告もあり |
| NEC Aterm WX5400HP | Wi-Fi 6 / AX5400 | 安定性重視の国内機。1万円台前半 |
価格・ポート速度は2026年時点の目安です。
2.5G/10G対応の有無や実売価格は各製品ページで最終確認してください。
VPNまで使いたい人はASUS RT-AX86U、まず手堅くWi-Fiを強くしたい人はArcher AX73やWSR-5400AX6Sあたりが選びやすいです。
\ まずはWi-Fi 6ルーターをチェック /
\ VPNサーバ機能まで欲しい人へ /
DMZにしていても、純正ONUのルーティングが可能
今回、TP-LINKのA2600を使って別のセグメントのルーティングを行いましたが、純正ONUに端末が繋がっていれば、別のセグメントでのルーティングが可能です。
例えば、純正ONUの方を、192.168.0.*にしてあれば、外付けWifiルーターに繋がっている端末に対しては168.192.1.*(これは極端かな(;^o^A)というようなIPアドレスでの運用が出来たり。
別のセグメントの運用は、別のセグメントで運用しているプリンターが使えなかったりすることもあるので、個人だけでなく、一元管理している環境では中々やらないとは思います。
例えば、旅館などで部屋毎にルーターを用意し、別々のセグメントにすれば、端末を覗き見されることなく、各部屋毎にセキュリティが保立たれることになりますね。
NURO光でVPNが繋がらない原因と解決策


「自宅VPNに外から入れない」——これはNURO光で本当によくある相談です。
「設定ミス」ではなく「機器の思想の違い」が原因のことが多いんです。
繋がらない最大の理由=ONU一体型は業務VPNを想定していない
NURO光の純正ONUは、ルーター機能一体型で「一般家庭のインターネット利用」に最適化されています。
そのため、IPsecやL2TPといった業務VPNのパススルーや、自宅VPNサーバの受け入れは、そもそも想定が薄いのです。
アカウントも設定も変えていないのに、NUROに乗り換えた途端VPNが「接続開始時に失敗」する——これはよくある相性トラブルです。
IPv6をオフにしても直らない場合の意味
ネットの情報を見て、ルーター側のIPv6をオフにして直る場合もあります。
ですが、それでも直らないなら、原因はIPv6ではなくNATが二重にかかっている構成そのものにある可能性が高いです。
切り分けとして、まずは構成(何段のルーターを通っているか)を疑うのが近道になります。



設定をいじる前に、まず「二重になってないか」を疑うのが大事なんだね。
解決策=VPN処理は市販ルーター側に任せる(DMZ配下で活かす)
現実的な解決ルートは、VPNの処理をVPN機能が充実した市販ルーターに任せることです。
純正ONUをDMZに設定し、その配下で市販ルーターをルーターモードのまま使えば、VPNサーバ機能をそのまま活かせます。



VPNを使い倒したいなら、ルーターは「VPNサーバ内蔵」を条件に選ぶと失敗しにくいよ。
当時わたしが使っていたTP-LINK A2600は世代が古く、VPN設定がかなり複雑でした。
今から選ぶなら、先に挙げたASUS RT-AX86UのようにVPNサーバ機能が整ったWi-Fi 6機だと、当時の苦労はだいぶ減ります。
VPNの結論。「ONUをDMZ化 → VPNは市販ルーターに任せる」。この分担にすれば、繋がらない悩みの多くは解決に向かいます。
NURO光の自前ルーター・DMZに関するよくある質問
検索でよく見かける疑問を、コンパクトにまとめて回答します。
NURO光で使用できるルーターは?
Wi-Fi 6(11ax)対応の市販ルーターなら基本的に使えます。TP-Link Archer AX73、ASUS RT-AX86U、バッファローWSR-5400AX6S、NEC WX5400HPなどが定番です。純正ONUをDMZ設定した配下で使うのがおすすめです。
NURO光で自前のルーターが使えないのはなぜですか?
純正ONUのルーター機能を切れず、そのまま繋ぐと二重ルーターになるためです。IPアドレスの重複やNATの二重化で通信が不安定になります。DMZ設定かAPモードで正しく繋げば使えます。
NURO光でWi-Fiが弱いのはなぜですか?
配布される純正ONUの多くがWi-Fi 5(11ac)世代のためです。HG8045QもWi-Fi 5世代にあたります。Wi-Fi 6の市販ルーターを足すと、多台数時の安定と実効速度が改善します。
NURO光で自前のルーターをDMZにするにはどうすればいいですか?
純正ONUの管理画面でDMZを有効にし、転送先に市販ルーターのMACアドレス/IPを指定します。市販ルーターはWAN端子に接続し、ONUと別セグメントのIPにしておくのがポイントです。
中継器と自前ルーター、どちらがいいですか?
Wi-Fiの届く範囲を広げたいだけなら中継器やメッシュが手軽です。ポート開放・VPN・ゲームのNAT改善までやりたいなら、DMZ+自前ルーターのほうが自由度が高くおすすめです。
まとめ|NURO光は「DMZ+Wi-Fi 6自前ルーター」で化ける
NURO光の純正ONUは機種ガチャで、多くはWi-Fi 5世代。自前ルーターを足したくなるのは自然な流れです。
ただし、そのまま繋ぐと二重ルーターで不安定になるので、DMZで1段に収束させるのが正解でした。
Wi-Fiの弱さや機能不足に悩んでいるなら、Wi-Fi 6の自前ルーター+DMZ運用で快適さは大きく変わります。
\ DMZで活かすWi-Fi 6ルーターを見る /
これからNURO光への乗り換えを検討している方は、回線そのものの速さも公式で確認してみてください。
\ 高速インターネットはNURO /









