電波利用ホームページからのデータを取り込んでみる

この記事を書いた人(きのぴぃ)
部品メーカー広告宣伝記事・電気系の雑誌や無線雑誌の元ライターをやってました。
以前よりガジェット集めをやっており、本業(電子機器メーカー勤務)の知見を活かしたレビューが得意です。
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目次

無線局等情報検索のWeb-API機能

電波利用ホームページでは、無線局の情報を検索することができるようになっているが、Web-API機能を持っており、データを取り込むことが可能なのだ。

無線局の件数と免許情報に関して情報を閲覧することができるようになっている。

無線局の件数を取得する取得機能(件数取得API)

https://www.tele.soumu.go.jp/musen/num? というURLにパラメーターをずらずらと書いてやるだけ。
例えば、ブラウザにhttps://www.tele.soumu.go.jp/musen/num?ST=1&OF=3&OW=AT とすれば、現在のアマチュア局の局数を表示することができる。

本日付けの情報だと、370,930局となっている(アマチュア衛星局含む)。QTC-Japan2020というサイト(下記は「403」という表示になっているけれど、リンクはOK)の情報によれば、令和4年2月時点では379,549局とのことなので、1年で約9,000局も減っていることが分かる。

当然亡くなられた方もいるかとは思うが、このペースで減っていくと、あと9年には300,000局を割り込んでしまう可能性がある。昨今では、昔と違い、色々な趣味や娯楽、自由なネット環境があるので、致し方なしかも。
JARLでは、もっと増やしましょうと努力されているようだけれど、減らさぬ努力の方がよいように思う。

追記、Hamlifeによれば、3/20までの情報だと、370,950局だったそう。たった4日経っただけで20局も減ったようで…。歯止めがかかりませんなぁ。

無線局の詳細情報を取得する機能(一覧取得API)

今度は、https://www.tele.soumu.go.jp/musen/list? というURLにパラメーターをずらずらと書いてやるだけなのだ(URLは微妙に違うので注意!)。

ブラウザに、
https://www.tele.soumu.go.jp/musen/list?ST=1&OF=3&DA=1&OW=AT&DC=1&SC=1&FF=1200&HZ=2&IT=A&MC=1
と入力してみると、関東地方のアマチュア局の情報が100件分XML形式で出てくる。ちなみに、先頭はアマチュア衛星局の情報になっていて、宇宙上は流石に住所がないので、関東総合通信局で免許されていることが分かる。

Web-API機能のパラメータ

パラメーターはいくつもあるけれど、アマチュア局に限定してしまうと、不要なパラメータがある。おいらがテストして使えそうな物を備忘録として書いておく。

ST=

1:検索パターンを「免許情報検索」とする。

※2もあるが、アマチュア局では使えない

OF=

1:結果をCSV形式にする(ダウンロードする)。

2:結果をJSON形式にする。

3:結果をXML形式にする。

SC=

一覧の取得開始件数を指定。1だと、1件~となる。最大10桁の数字まで設定可能。

DA=

0:詳細情報を付加しない。コールサイン、常置場所、免許年月日、通信事項を表示。
1:詳細情報を付加する。0の情報以外にも、割り当て周波数、出力、その他の情報も表示される。

OW=

無線局の種別。アマチュア局の場合「AT」

FF= HZ=

割り当て周波数の数字をFFに、HZに単位(1:kHz/2:MHz/3:GHz)を入れる。

例)1900kHzの場合。FF=1900&HZ=1とする。
3.5MHzの場合。FF=3.5&HZ=2とする。
1.2GHzの場合。FF=1.2&HZ=3とする。

※アマチュア局の場合、色々なバンドの割り当てがされているケースがあり、FF〇〇と指定したバンドが割り当てられている局がヒットする。

IT=

その局を免許している総合通信局の指定。アルファベット1文字。
A:関東総合通信局
B:信越総合通信局
C:東海総合通信局
D:北陸総合通信局
E:近畿総合通信局
F:中国総合通信局
G:四国総合通信局
H:九州総合通信局
I:東北総合通信局
J:北海道総合通信局
O:沖縄総合通信事務所

HCV=

地方公共団体コード(http://www.soumu.go.jp/denshijiti/code.html)のうち、先頭5桁を指定する。
例)北海道・・・01000/北海道函館市・・・01202

MA=

ズバリ!コールサインを入れる。悪用厳禁!! ちなみに、アンテナがなく、開店休業中のおいらは検索しても出てこない。(;^o^A

DF=

免許された年月日。8桁の数字で入れる。2023年3月24日なら、20230324となる。

DT=

免許期限の年月日。8桁の数字で入れる。2023年3月24日なら、20230324となる。

MC=

1:文字コードをUTF-8とする。
2:文字コードをシフトJISとする。CSV形式で出力する場合、指定しないとUTF-8となり、エクセルで開くと文字化けするので、シフトJISに設定する。

PCにCSVファイルを取り込んで、読み込む場合、文字化けするので、プログラムに合わせて、文字コードを合わせた方がいい。PythonではJSONがモジュールを使うと簡単に読み込めるし、流行っているみたいなので、JSON読み込みのもいいかもね。

ここまで見られていいのかとも思うが、一応、アマチュア局の場合は、個人名や住所の詳細はプライバシーの関係で出てこないようにはなっているので、一応安心してほしい。と言っても、人によっては、〇〇県××市だけでも充分特定されてしまう場ケースもあるので、アマチュア局の場合、市町村名は出さないでほしいよね。

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