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市民ラジオメーカー技適/工事設計認証状況

きのぴぃ

この記事を書いた人(きのぴぃ)
部品メーカー広告宣伝記事
電気系の雑誌や無線雑誌の元ライターをやってました。
以前よりガジェット集めをやっており、本業(電子機器メーカー勤務)の知見を活かしたレビューが得意です。

目次

周波数再編アクションプラン

簡易無線
【27MHz帯及び150MHz帯】
① 27MHz帯においては、他の周波数帯での普及が進んだこと及び今後の需要がないことから廃止を検討する。
② アナログ方式の山間部における根強い需要を考慮しつつ、デジタル方式の導入を検討する。
総務省|報道資料|「周波数再編アクションプラン」(平成22年2月改定版)の公表 (soumu.go.jp)

平成22年総務省管轄で行っている周波数再編アクションプランの資料に書いてある文言だが、これを見た一部CBerが市民ラジオのバンドが取り上げられてしまうのではと勘違いしたようだというのは、周波数再編アクションプランの資料を読み漁って気づいた。

なぜ勘違いと分かったかと言うと、アクションプラン(案)への意見に、とあるコメントが書かれていたからだ。

・本改定案に記載している 27MHz 帯の簡易無線には、市民ラジオは含まれておりません。
・27MHz 帯を使用する無線操縦用簡易無線については、近年免許申請の実績もなく無線設備も製造していないことを踏まえ、廃止について検討を行うものです。

「他の周波数帯での普及が進んだこと」とは、ラジコンに2.4GHzなどの受け皿ができたから。「今後の需要がない」とは、無線操縦用簡易無線の免許を取る人がいなくなったからという意味。よって、27MHz云々はあくまで27MHz 帯を使用する無線操縦用簡易無線であって、市民ラジオではなかったのだ。

とは言え、色々なCBer有志が頑張られたようなので、市民ラジオを生産していなかったメーカーが3社も誕生することになったわけだし、今でも、個人名で少しずつ技適を取得する人がいるようなので、CBer有志がやってきたバンド防衛という意味では成功と言える。

思ったより生産していた模様

2023年4月時点での市民ラジオメーカーの技適・工事設計認証状況をまとめてみたい。今回は、プライバシーの関係もあり、個人で技適を取った人は除外する。

【技術基準適合証明】

メーカー名機種名技適取得総数
株式会社サイエンテックスJCBT-17A7
株式会社サイエンテックスSR-01 PROTOTYPE-A6
ポラリスプレシジョン合同会社BLACKBIRD-EXP12
株式会社西無線研究所NTS111258
株式会社西無線研究所NTS111A121
株式会社西無線研究所NTS111B151
株式会社西無線研究所NTS111T1
株式会社西無線研究所NTS115407

【工事設計認証】

メーカー名機種名
株式会社サイエンテックスJCBT-17A
株式会社サイエンテックスSR-01 Rev.A
ポラリスプレシジョン合同会社BLACKBIRD

西無線研究所のNTS115に関しては、申請件数が数十台~百台近くとバラバラではあったけれど、407台と大健闘している。サイエンテックス・ポラリスは、量産に移る際、工事設計認証を取得しているため、生産台数は不明だが、それなりに生産しているのではないかと思われる。

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