
「株は買いたいけど、損をするのが怖い…」
そう感じていませんか。
そんな不安を減らす考え方の一つが、値上がり益や配当で投資元本を回収し、株を残す「恩株(おんかぶ)」です。
この記事では、恩株の作り方3パターンに加え、税引後に何株売れば元本を回収できるかを計算できるツール、具体例、デメリットを初心者向けに解説します。
- 恩株=投資元本を回収した後も保有する株。税務上の取得価額が0円になる制度ではない
- 作り方は3つ:①株価2倍で半分売却 ②少しずつ売却 ③配当の累計で回収
- 売却株数は税引後で判断:課税口座では売却益に20.315%の税金を見込み、NISAとの差も確認する
- 証券会社は、恩株化に必要な”一部売却”が1株単位でできるマネックス証券のワン株が好相性(NISAなら日本株の売買手数料も無料)
結論から言うと、恩株づくりは“一部売却”のしやすさが地味に効いてくる投資法です。
だからこそ、恩株化に必要な一部売却が1株単位でできて、NISAなら日本株の売買手数料も無料のマネックス証券のような口座が向いています。



少額で株を持てるのは魅力だけど、難しくないのかな?
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【きのぴぃ】
- 株投資歴20年くらい。
- ビギナーズラックで儲けるも、信用取引で〇〇万円の損失。3年かかって復活。
- 一時は金関連のトレードに凝る。
- 株は利確せずに配当&株主優待狙いのため塩漬けで美味しく召し上がり中。
- 余剰資金でFXや仮想通貨、米国株にもアクティブにトレードし、ポイントを使ったミニ株を運用中。
(プロフィールはこちら)
恩株(おんかぶ)とは?初心者向けにやさしく解説
まずは「恩株とは何か」を、言葉の意味から確認していきましょう。
恩株の意味|元本を回収した後も保有する株
恩株とは、値上がり益や配当などで投資元本を回収した後も、手元に残して保有する株を指す通称です。
かんたんに言えば、自分が出した資金を回収済みの状態で持ち続ける株ですが、税務上の取得価額が0円に変わるわけではありません。
たとえば値上がりした株を一部売って元手を回収すれば、残った株がそのまま恩株になります。



元手を取り戻したあとの株、ってことね。なんだか得した気分!
なぜ今「恩株生活」が注目されているのか
恩株が注目される理由は、配当や優待を“タダ取り”できる点にあります。
元手を回収した恩株なら、その後の配当や優待を資金回収後の収益として受け取れますが、課税口座の配当には原則として税金がかかります。
さらに、受け取った配当で別の株を買えば、恩株が恩株を生むスパイラルも狙えます。
恩株生活とは。恩株から得た税引後の配当などを再投資し、資金回収済みの株を少しずつ増やしていく考え方です。
恩株がもたらす精神的な安心感
恩株の大きな価値は、メンタル面の安定にあります。
元手を回収済みなので、株価が下がっても大きく動揺せずに済むからです。
暴落時にあわてて売ってしまう失敗も、恩株なら起こりにくくなります。



値動きに一喜一憂しなくなるのは、長く投資を続けるうえで大きな武器になるんだ。
ただし「まったく損しない」わけではない点は、後ほど正直にお伝えします。
恩株の作り方|基本の3パターン
ここからは本題の「恩株の作り方」を、代表的な3つのパターンに分けて解説します。
①株価2倍で半分売却する王道パターン
いちばんシンプルなのが、株価が2倍になったタイミングで半分を売る方法です。
税金と手数料を考えなければ、株価が2倍になったときに半分の株を売ると元本を回収できるからです。
残った半分が資金回収後も保有する恩株になりますが、課税口座では税金の分だけ売却株数が増えるため、後述の計算ツールで確認してください。



2倍になったら半分売る、って覚えればいいんだね。
②2倍に届かなくても少しずつ売却して作る
株価が2倍にならなくても、恩株は作れます。
値上がりした分を少しずつ売り、税引後の回収額の合計が当初投資額に達した時点で残りが恩株になるからです。
たとえば1.3倍や1.5倍の上昇でも数回に分ければ元本を回収できるため、100株より小さい単位(ワン株)で売れる口座が役立ちます。



2倍を待ち続けるのが不安な人には、こちらの方が現実的な方法といえます。
③配当金でコツコツ恩株を作る
株を売らずに、配当金だけで恩株を作る方法もあります。
受け取った税引後配当の累計が当初投資額に達すれば、資金を回収した状態になるからです。
税引前の配当利回りが3〜4%で一定と仮定した単純計算でも、元本相当の配当を受け取るまで約25〜33年かかります。



時間はかかるけど、株を売らずに持ち続けられるのがこの方法のいいところだよ。
恩株化には何株売る?税引後計算ツール
「株価が2倍なら半分売る」は税金と手数料を考えない計算であり、課税口座で手元に10万円残すには50株より多く売る必要があります。
計算ツールの使い方
平均取得単価、保有株数、現在株価、口座区分、売却手数料、すでに回収した金額を入力すると、税引後に当初投資額を回収して1株以上を残せる最小の売却株数を表示します。
税引後に何株売れば恩株化できる?
6項目を入力すると、1株以上を残して投資元本を回収できる最小の売却株数を概算します。
- 税金は売却代金ではなく、概算の売却益に対して計算しています。
- 実際の税額は端数処理、損益通算、取得価額の計算、手数料などで異なります。
- 「恩株」は資金回収の考え方であり、残した株の税務上の取得価額が0円になるわけではありません。
100株を買った場合の具体例
平均取得単価1,000円で100株、当初投資額10万円、売却手数料0円、回収済み金額0円として計算します。
| 株価・口座 | 売却株数 | 残る株数 | 概算税額/税引後回収額 |
| 2,000円・課税口座 | 56株 | 44株 | 11,376円/100,624円 |
|---|---|---|---|
| 2,000円・NISA | 50株 | 50株 | 0円/100,000円 |
| 1,500円・課税口座 | 72株 | 28株 | 7,313円/100,687円 |
| 1,500円・NISA | 67株 | 33株 | 0円/100,500円 |
株価2,000円の課税口座では、売却代金11万2,000円から56株分の取得費5万6,000円を引いた売却益5万6,000円に20.315%をかけるため、概算税額は1万1,376円、税引後の回収額は10万624円になります。
同じ条件でもNISAなら売却益が非課税のため、50株を売ると10万円を回収して50株を残せ、課税口座との違いはツールの比較欄でも確認できます。
計算結果を見るときの注意点
- 税金は売却代金ではなく売却益にかかる:売却代金から取得費と売却手数料などを引いて概算します。
- 平均取得単価を使う:同じ銘柄を複数回買った場合は、証券口座に表示される平均取得単価を確認してください。
- 恩株は税務上の取得価額0円を意味しない:残した株を後で売るときも、取得価額を使って売却益を計算します。
- NISAにも注意点がある:売却益は非課税ですが、NISA口座の損失は課税口座の利益と損益通算できず、繰越控除もできません。
税率・計算方法は、国税庁「株式等を譲渡したときの課税」、国税庁「譲渡した株式等の取得費」、金融庁「NISAを利用する皆さまへ」を参照しました(2026年8月22日取得)。
【初心者向け】恩株を作る具体的な手順
恩株づくりの流れを、初心者でも迷わない3ステップで整理します。
STEP1 証券口座を開設する
- まずは証券口座を用意する
- 1株単位で売買でき、手数料が安い口座を選ぶ
- スマホから本人確認を含む口座開設の申し込みを進める
STEP2 恩株にしたい銘柄を買う
- 口座ができたら、恩株にしたい銘柄を購入する
- 値上がりの可能性や配当の安定性を確認する
- 少額から試す場合は1株から買えるサービスを使う



最初は少ない株数から始めれば、気持ちもラクだね。


STEP3 元本を回収できたら一部売却して恩株化
株価が上がったら、元本を回収できる分だけ売却します。
税引後の売却代金と税引後配当などの回収額が当初投資額に達すれば、残った株が恩株になります。
あとは配当や優待を受け取りながら、ゆったり保有を続けるだけです。



1株単位で売れる口座なら、税引後に必要な売却株数へ近づけやすいよ。
恩株を作るメリット
恩株を作るメリットを、3つの観点から整理します。
値下がりしても損しにくい安心感
最大のメリットは、元本割れの不安が小さくなることです。
すでに投資資金を回収していれば、残した株が値下がりしても当初投資額を回収済みという状態は変わらないからです。



元手を回収していても値下がりリスクは残るので、保有を続けるかは定期的に見直そう。
配当・優待を実質タダ取りできる
2つ目のメリットは、配当や優待が実質タダ取りになる点です。
元手を回収済みなら、その後の配当や優待を資金回収後の収益として受け取れますが、課税口座の配当には原則として税金がかかります。



持っているだけで配当がもらえるなら、続けるのが楽しくなりそう!


値上がり益も狙い続けられる
3つ目は、値上がり益を引き続き狙える点です。
恩株を売らずに持ち続ければ、さらなる株価上昇の恩恵も受けられるからです。



一部売却後も株を残すため、値上がりの可能性と値下がりリスクの両方が続くよ。
恩株のデメリット・注意点(正直に解説)
恩株にもデメリットがあるため、判断前に確認しておきましょう。
| デメリット | 起こること | 確認点 |
| 税金・手数料 | 元本回収に必要な売却株数が増える | 税引後の金額で計算する |
|---|---|---|
| 配当の減少 | 売った株数分の配当を受け取れなくなる | 売却後の年間配当を確認する |
| 株主優待の変更・喪失 | 保有株数の条件を下回ると優待内容が変わる場合がある | 権利確定日と必要株数を確認する |
| 機会損失 | 売却後に株価が上がると、得られたはずの利益が減る | 一度に売るか分割するか決める |
| 残した株の値下がり | 恩株でも株価下落や倒産で価値が減る | 業績・財務と保有比率を見直す |
| 税務上の取得価額は残る | 恩株化しても取得価額が0円になるわけではない | 将来の売却益は取得価額を使って計算する |
恩株化まで時間がかかる・機会損失
1つ目の注意点は、恩株化までに時間がかかることです。
株価が2倍になるのを待つ場合、何年もかかる銘柄も珍しくありません。
また半分を売った後にさらに急騰すると、本来得られた利益を逃す機会損失も起こります。



売ったあとに上がると、ちょっと悔しいかも…。
だからこそ、無理に2倍を狙わず少しずつ売る方法も検討する価値があります。
一部売却で配当・優待が減る&税金がかかる
恩株化のために株を売ると保有株数が減り、その分配当や優待も減ってしまう点に注意が必要です。
上場株式等の譲渡益にかかる税率は20.315%であり、売却代金の全額ではなく、売却代金から取得費と売却手数料などを引いた売却益に対して計算します(出典:国税庁「株式等を譲渡したときの課税」、2026年8月22日取得)。
恩株化は自分が出した資金を回収する考え方であり、残した株の税務上の取得価額は0円にならないため、将来売却するときも取得価額を使って売却益を計算します。
この税負担を抑えるには、後述するNISAの活用が有効です。
倒産すれば価値はゼロになる
恩株であっても、その企業が倒産すれば株の価値はゼロになります。
「恩株だから安心」と放置せず、業績や財務もときどき確認することが大切です。



恩株はリスクが小さくなるだけで、ゼロになるわけじゃないんだ。
だからこそ、1社に集中せず複数の銘柄に分散する意識を持っておきましょう。
恩株づくりにおすすめの証券会社|”一部売却”のしやすさが効く
恩株づくりでは一部売却のしやすさが異なるため、ここでは初心者が確認したい証券会社の条件を紹介します。
結論:1株単位で一部売却できるマネックス証券が有利
恩株づくりの口座として有力なのがマネックス証券です。
なぜなら、単元未満株サービス「ワン株」で1株単位で売買できるため、「100株のうち50株だけ売って恩株化」という一部売却が現実的にできるからです。
マネックス証券のNISA口座では、ワン株を含む日本株の売買手数料が無料です。
なぜ恩株づくりに”1株から売れる”が効くのか
恩株づくりは「買う・一部売る」という売買が前提です。
日本株は通常100株単位のため、100株しか持っていないと「半分だけ売る」ができませんが、1株単位で売れるワン株なら50株だけ売るなど細かな恩株化ができます。
マネックス証券のNISA口座でワン株を売却する場合は、売却益が非課税で同社の売却手数料も無料のため、課税口座より少ない株数で元本を回収できる場合があります(出典:マネックス証券「ワン株」、2026年8月22日取得)。



たしかに、100株ぜんぶ売るしかないと恩株にできないもんね。
恩株という戦略と、1株単位で売れる口座の相性はとても良いといえます。
NISAも恩株と相性が良い
マネックス証券は日本株以外の面でも恩株づくりを後押しします。
NISA口座の売却益は非課税のため、課税口座より少ない売却株数で元本を回収できる場合があります。
- ワン株(単元未満株)で1株単位の”一部売却”ができる
- NISA口座ならワン株を含む日本株の売買手数料が無料
- NISA成長投資枠に対応(売却益が非課税)
NISAでの活用法はNISA成長投資枠の記事もあわせてご覧ください。
\ ワン株なら1株から”一部売却”できる /
恩株投資が向いている人・向いていない人
恩株投資には向き不向きがあるため、自分に当てはまるか確認してみましょう。
恩株投資が向いている人
恩株投資は、値下がりへの心理的な不安を整理しながら長期保有を考えたい人に向いています。
値動きで一喜一憂したくない人や、長期でコツコツ資産を育てたい人にも適しています。
配当や優待を楽しみながら、長期で投資を続けたい人に向く考え方です。
恩株投資が向いていない人
反対に、短期で大きく増やしたい人には向きません。
恩株化には時間がかかるため、すぐに結果を求める人には物足りなく感じられます。



恩株はじっくり育てる投資。せっかちな人には少し退屈かもしれないね。
自分の性格や目的に合うかどうかを、先に考えておくと失敗しにくくなります。
「恩株生活」を目指すロードマップ
最後に、恩株を増やして配当をタダ取りする「恩株生活」への道筋を示します。
配当・優待を再投資して恩株を増やす
恩株生活の基本は、得た配当を再投資することです。
受け取った配当で新たな株を買うと、恩株から得た資金を次の投資に回せます。


NISAを活用して非課税で恩株化する
恩株化の効率を高めるなら、NISAの活用が有効です。
NISA口座での売却益は非課税になるため、回収できる金額が増えるからです。
NISA口座で生じた損失は課税口座の利益との損益通算や翌年以降への繰越控除ができないため、非課税だけで判断せず、値下がりリスクも含めて検討しましょう。



税金がかからないなら、その分はやく恩株が作れそう!
分散とコア銘柄でリスクを抑える
恩株生活を長く続けるには、分散も欠かせません。
1社に集中せず複数銘柄に分けると、倒産や減配が資産全体へ与える影響を抑えやすくなります。
守りながら増やす考え方は50代のお金の増やし方の記事のコア&サテライト戦略も役立ちます。


配当でどこまで生活できるかは配当金生活はいくら必要かの記事もあわせてご覧ください。


恩株の作り方に関するよくある質問(FAQ)
恩株とは何ですか?
値上がり益や配当などで投資元本を回収した後も、手元に残して保有する株を指す通称です。税務上の取得価額が0円になる制度ではありません。
恩株の作り方は?株価が2倍にならないと無理ですか?
王道は株価2倍で半分を売る方法ですが、2倍に届かなくても少しずつ売却すれば作れます。配当の累計で元本を回収する方法もあります。
恩株は少額(1株)でも作れますか?
1株から買えるサービス(マネックス証券のワン株など)を使えば、少額でも恩株づくりは可能です。一部売却も1株単位でできます。ただし投資額が小さいほど、恩株化までに時間はかかりやすくなります。
恩株を作ると税金はかかりますか?
課税口座では、売却代金から取得費と売却手数料などを引いた売却益に20.315%の税金がかかります。NISA口座の売却益は非課税ですが、損失の損益通算や繰越控除はできません。
恩株のデメリット・注意点は?
恩株化までの時間、税金・手数料、配当や優待の減少、売却後の機会損失があります。残した株も値下がりや倒産の影響を受けるため、税引後計算と銘柄チェックが欠かせません。
恩株づくりにおすすめの証券会社は?
恩株化では100株より小さい単位の一部売却が必要になる場合があるため、ワン株で1株から売買できるマネックス証券は選択肢になります。NISA口座ならワン株を含む日本株の売買手数料も無料です。
まとめ|恩株の作り方と税引後の売却株数を確認しよう
恩株の作り方について、ポイントを振り返ります。
恩株は投資元本を回収した後も株を残す考え方ですが、元本保証ではなく、残した株は値下がりや倒産の影響を受けます。
恩株化に必要な一部売却を1株単位でできて、NISAなら手数料も無料の口座から、恩株づくりの一歩を踏み出しましょう。
投資には株価変動による元本割れの可能性があるため、リスクを理解したうえで、ご自身の判断と責任のもとで取引してください。
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