
「トランシーバーでも買うか」と思って検索してみると、機種が多すぎて手が止まってしまう。そんな経験、ありませんか。
特定小電力トランシーバー、通称「特小」は、免許も資格もいらず、買ったその日から使える手軽な無線機です。
ところが手軽なぶん種類がやたら多い。
おまけにネットの比較記事をのぞくと、とっくに生産終了した古い機種が今も平気で並んでいたりするのです。



そこでこの記事では、今ちゃんと買える現行の定番機だけにしぼって比較しました。
選び方の軸、メーカーごとの違い、実際に使った人の声、そして「技適マークのない安い無線機に手を出していいものか」まで、無線を生業にしてきた立場から正直に書いていきますね。



ぼくは無線を仕事にしてきた人間なんだけど、特小はいちばん気軽に無線の楽しさを味わえる入口だと思ってるよ。まずは失敗しない選び方から見ていこう!
\ 免許不要で今日から使える /


記事を書いた人
【きのぴぃ】
- CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
- 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
- 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
- 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
- マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター
特定小電力トランシーバーとは?免許・資格がいらない理由
まずは特小がどんな無線機なのか、基本から押さえておきましょう。
ここを知っておくと、機種選びの判断がぐっと楽になります。
なぜ免許も資格もいらないのか
特小は422MHz帯と440MHz帯という周波数を使い、電波の出力は10mW(0.01W)と、法令で小さく抑えられています。
出力が弱いぶん他人の通信を邪魔しにくいので、免許も資格もなしで使えるように電波法で定められているんですね。
ただし条件がひとつあります。技適マークの付いた機械だけを使うことです。



この前提が崩れると免許不要ではなくなるので、後半の選び方で詳しく触れます。
特小は、免許のいらない「ライセンスフリー無線(フリラ)」と呼ばれる仲間の1つです。
全体像を知りたい方は、4つの種類をまとめた記事もあわせてどうぞ。


何メートル届く?飛距離の現実
ここは正直に書いておきますな。カタログに「見通し最大◯km」なんて景気のいい数字が載っていても、あれは遮るものが何もない理想条件での話です。
10mWといえば豆電球の100分の1にも満たない電力なのだから、そりゃ遠くまでは飛びません。
- 街中でビルが挟まれば、実用は数百mってところまで落ちてしまう。
- 逆に山の上から山の上へ、海辺で遮るものがない、なんて条件なら1km以上ポンと届くこともある。
このへんが無線の面白いところですね。



カタログの数字をそのまま信じちゃダメなんだね



嘘ではないんだよ。「見通し」という条件付きなだけなんだ。
この前提を知っておくと、買ってから「思ったより飛ばない」とがっかりせずに済みます。
【比較表】現行のおすすめ特定小電力トランシーバー
先に結論から。現行の定番機を一覧にまとめました。
詳しい選び方はこの後で解説するので、まずは全体像をつかんでください。
| 機種 | 防水 | 電池 | 連続使用 | 重量 | こんな人向け |
| アイコム IC-4120 | IP54 | 単3×3 | 約80時間 | 約144g | 音量と電池持ち重視 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイコム IC-4310 | IP67 | 単3×1 | 約24時間 | 約117g | 高防水で小型 |
| アイコム IC-4350 | IP67 | 単3×1 | 約33時間 | 約93g | とにかく軽いのが欲しい |
| ケンウッド UBZ-LU20 | IP54 | 単3×3 | 約60〜70時間 | 約180g | 電池持ち・入門 |
| ケンウッド UBZ-LU27 | IP54 | 単3×3 | 約60〜70時間 | 約180g | 中継対応も欲しい |
| アルインコ DJ-P321 | IP67 | 単3×1 | 約33時間 | 約82〜90g | 高防水×軽量×中継 |
| アルインコ DJ-P221A | IP67 | 単3×1 | 約28〜33時間 | 約128g | 堅牢さ重視の定番 |
| 八重洲 SR70A | IP67 | 単3×1 | 約33時間 | 約95g | 薄型で胸ポケットに |
| モトローラ CL08 | IPX4 | 単3×1 | 約25時間 | 約112g | モトローラ独自の1年保証付き |
スペックの出典は各メーカーの公式ページです。
上の機種はすべて交互通話・47チャンネル・中継器対応(UBZ-LU20を除く)という共通点があります。



数字だけ見てもピンと来ないと思うので、次の章で「どこを見て選べばいいか」を解説します。
なお、価格は変動が大きいため本文では触れません。
各機種の最新価格は、記事内のリンクで確認してください。
失敗しない選び方7つのポイント


特小選びで見るべきポイントは、大きく7つあります。
全部を満たす機種はないので、自分の使い方で優先順位をつけるのがコツです。
通信距離と使う場所
まず考えたいのが、どこで使うかです。
出力はどの特小も10mWで同じなので、飛距離そのものに大きな差はありません。



差が出るのはアンテナの長さと使う環境のほうです。
- アンテナが長い機種は飛びやすい反面、かさばります。
- 逆に短いアンテナの機種は携帯性が高いぶん、離れると途切れやすくなります。
屋外の広い場所ならロングアンテナ、建物内や近距離ならショートアンテナ、と考えると選びやすいでしょう。
通話方式(交互・中継・同時)
ここは間違えやすいので、しっかり整理します。
通話方式には次のように3つあります。
| 通話方式 | どんな通話か | 特小での扱い |
| 交互通話 | 片方が話し終わってから、もう片方が話す(トランシーバーの基本) | UHF特小はすべてこれ |
|---|---|---|
| 中継通話 | 中継器を経由して距離を伸ばす | 対応機種で可能 |
| 同時通話 | 電話のように双方が同時に話せる | UHF特小でも使える機種あり |
注意したいのが同時通話です。



「同時通話ができる」といっても人数制限があり、全ての人と同時通話できるわけではないんだ
防水・防塵(IP等級)
屋外で使うなら防水性能は要チェックです。
カタログの「IP◯◯」という表記は、前の数字が防塵、後ろの数字が防水を表します。
- IP54=粉じんの侵入を完全ではないが防ぎ、あらゆる方向からの水しぶきに耐える
- IP67=粉じんの侵入を完全に防ぎ、一時的な水没(1m・30分)にも耐える
雨の登山やマリンレジャー、水を使う現場ならIP67がほしいところ。
室内イベントや街なかの使用ならIP54でも十分でしょう。IC-4310やDJ-P321、SR70AはIP67に対応しています。
電池方式と連続使用時間
電池方式は、使い勝手を大きく左右します。
おおまかに2タイプです。
- 単3×3本タイプ=内蔵スピーカーの音量が大きく、電池も長持ち。そのぶん重い
- 単3×1本タイプ=軽くて小型。ただしスピーカー音量は控えめで、イヤホンマイク前提になりやすい
騒がしい現場で本体スピーカーを鳴らすなら、IC-4120やUBZ-LU20のような単3×3本タイプ。
ポケットに入れて身軽に使いたいなら、IC-4350やDJ-P321のような単3×1本タイプが向いています。
乾電池が使える機種は、出先で電池切れになっても買い足せる安心感がありますね。
チャンネル数と混信対策
特小のチャンネルは、交互通話用と中継通話用を合わせて最大47チャンネルあります。
人が多い場所では他のグループと同じチャンネルがぶつかり、会話が混ざることがあります。
これを避けるのがグループ機能です。



トーン信号(CTCSSやDCSと呼ばれます)を設定すると、同じチャンネルでも自分たちのグループ以外の声が聞こえないようにできます。
音声そのものはいじらず、混信を減らすための機能ですね。
名前が似ていて混同しがちですが、秘話機能はこれとは役割が違います。
秘話コード(5桁)を使って会話を分かりにくく変換し、傍受されにくくする機能です。



ただしどちらも電波を強力に暗号化するわけではないので、過信は禁物ですよ。
ちなみにチャンネル番号の割り当てはメーカーごとに違います。
他社の機種と通信したいときは、番号ではなく実際の周波数(チャンネル)を合わせる必要があります(出典:JVCケンウッド 互換表)。
同じメーカーでそろえておくのが無難ですね。
中継器(レピーター)対応
もう少し距離を伸ばしたいなら、中継器に対応した機種を選びましょう。
高い場所に中継器を置くことで、直接は届かない相手ともつながるようになります。
出力を上げるのではなく、電波の中継地点を作って距離を稼ぐ仕組みです。



10mWのまま到達範囲を広げられるので、2階建ての建物や広い会場での運用に向いています。
今回紹介する機種の多くは、この中継通話に対応しています。
技適マークがあるか
最後に、これがいちばん大事かもしれません。技適マークの付いた機種を選ぶことです。
ネット通販をのぞくと、驚くほど安い海外製トランシーバーがずらりと並んでいます。



技適マークのない無線機を日本国内で使うと、電波法違反になる恐れがある。
特小が免許不要でいられるのは「技適機だけを使う」という条件があってこそで、そこを外したとたんに前提が崩れてしまうんですね。
日本で使用できるトランシーバーは次のようなマークが描かれたシールが貼り付けられています。


電波法の技適番号(認証番号)というものがあり、総務省の技術基準適合証明等を受けた機器の検索で調べられます。
国内メーカーの製品を正規ルートで買う限り、まず心配はいりません。
Amazon・楽天市場などの通販では一部日本で使えないトランシーバーも混ざっていますのでご注意ください。
メーカー別の特徴で選ぶ
特小は主要メーカーがそれぞれ個性を持っています。
ここで気をつけたいのが、古い型番の情報が今もネットに残っていること。
この記事では、今ちゃんと買える現行機種で紹介していきますね。
アイコム


現行の主力はIC-4120、IC-4310、IC-4350の3機種です。
IC-4120は単3×3本で音量と電池持ちが強み、IC-4310とIC-4350はIP67の高防水で小型軽量。
特にIC-4350は約93gと、今回紹介するなかでも最軽量クラスです。



ネット記事でよく見かけるIC-4110やIC-4300は、すでに生産終了し、上記の機種に世代交代しています。
中古で探す以外は、現行機を選ぶことになります。
\ 軽さと防水で選ぶなら /
ケンウッド


ケンウッド(JVCケンウッド)の現行機は、最新のUBZ-LU20とUBZ-LU27です。
UBZ-LU20は20チャンネルの入門機、UBZ-LU27は中継通話にも対応し、Bluetooth搭載のUBZ-LU27BTもあります。
いずれも単3×3本で、電池持ちの良さが持ち味です。



こちらも注意点があり、長らく定番だったUBZ-LP20とUBZ-LS20は、すでに生産完了。
後継がLUシリーズです。比較記事で古い型番を見かけたら、世代が変わったと考えてください。
\ 電池持ち重視の定番 /
アルインコ


アルインコは防水と中継対応の強さで人気です。
DJ-P321とDJ-P221AはどちらもIP67の高防水で、単3×1本の軽さと47チャンネルの中継対応を両立しています。
DJ-P321はアンテナの長さをロング(ブラックのみ)とミドルで選べるのも特徴です。



定番だったDJ-P221は生産終了し、機能を追加したDJ-P221Aが後継になっています。
入門用なら、単3×3本で音量と電池持ちに振ったDJ-PB20という選択肢もあります。
\ 高防水×軽量×中継対応 /
八重洲無線


八重洲無線(スタンダードホライゾン)の現行主力はSR70Aです。
厚さ約16.5mmという薄型ボディが最大の特徴で、胸ポケットに入れてもかさばりません。
IP67の防水で単3×1本、約95gと軽さも十分です。



15秒の録音機能があったSR100Aは生産終了し、公式もSR70Aを後継として案内しています。
薄さと軽さで選ぶなら有力な1台ですね。
\ 薄さと軽さで選ぶなら /
モトローラ


モトローラの現行主力はCL70Aです。
クラス最薄16.5mmのフラットボディを採用し、屋外利用も安心の優れた防水・防塵性。
しかも単3電池1本で動くというお金にも優しいトランシーバーを始め、無線機っぽくなくカラーバリエーションのCL08(上記画像)といった様々なモデル展開をしています。



モトローラは昔から無線機やスマホで定評のあるメーカーなんだ
\ 屋外利用も安心の防水・防塵性 /
ブリッジコム(同時通話の別枠)


「複数人が同時に話したい」という需要に応えるのが、ブリッジコムのX10(BM-X10)です。
ただしこれはUHFの特小ではなく、2.4GHz帯を使う別カテゴリの無線機である点に注意してください。
最大10人までの同時通話、完全防水のIPX7、約12時間の連続通話に対応し、中継機能で約1,500mまで距離を伸ばせます。



工場やツアーガイドなど、電話のように会話し続けたい現場向けであり、ふつうの交互通話の特小とは用途が異なり、不特定多数の人との交信はできません。
\ 2.4GHzを使った変わり種トランシーバー /
用途・シーン別の選び方 早見表
使うシーンが決まっているなら、そこから逆算するのが早道です。用途別に向いているタイプをまとめました。
| 使うシーン | 重視する軸 | 向いているタイプ |
| 登山・ハイキング | 軽さ・防水・電池持ち | IP67の単3×1(IC-4350・DJ-P321) |
|---|---|---|
| サバゲー・レジャー | 軽さ・イヤホンマイク対応 | 小型軽量機+イヤホンマイク |
| イベント運営 | 台数・中継・音量 | 中継対応+単3×3(IC-4120・UBZ-LU27) |
| 店舗・飲食の業務 | 音量・堅牢さ | 単3×3の据わり型 |
| キャンプ・ファミリー | 操作の簡単さ・コスパ | 入門機の2台セット(UBZ-LU20・DJ-PB20) |
| 不特定多数との交信 | 音量・堅牢さ・中継・電池持ち(場合によっては軽さも) | 中継対応+単3×3(IC-4120・UBZ-LU27) |
用途ごとの詳しい選び方は、今後それぞれ個別の記事で掘り下げていく予定です。
まずはこの早見表で、自分の使い方に近いタイプの見当をつけてください。
実際に使った人の口コミ・レビュー
スペック表だけでは分からないのが、実際の使い心地です。
ここでは、実在するレビューから良い声と気になる声の両方を紹介します。
良い口コミ
アイコムIC-4300については、
サバゲーで使った方が「小さいし電池持ちもいいし使いやすい」「47チャンネルあるので周波数のバッティングを心配しなくていい」
と評価する実使用ブログがあります。カタログの33時間より長く使えている、という声です。
同じくアイコムIC-4350では
「単3電池1本で1日動くので選んだ」
「スキャン機能が便利で、短いアンテナが持ち運びやすい」
という声がレビューサイトに寄せられています。軽さと電池のもちを評価する声が中心です。
アルインコDJ-P221Lには
「市街地で約200m届き、防水と電波メーターが便利」
という個人ブログのレビューがあります。付属のイヤホンマイクが仕事で何度使っても壊れない、という実用的な声も見られました。
気になる口コミ
もちろん、気になる点を挙げる声もあります。
アイコムIC-4300では
「雑音が乗る」(木ノ下注:到達距離外の交信ではないかと思われます)
「飛距離は短めに感じた」
という価格.comのレビューがあります。小型機ゆえの割り切りが必要な部分ですね。
単3×1本タイプに共通するのが、スピーカー音量の弱さです。
音を大きくするアンプが意外と消費電流が大きいので、アルインコDJ-P221Lでは
「内蔵スピーカーの音量が小さく、壊れているのかと思うくらい」
「イヤホンマイク前提」
という声がレビューで挙がっています。軽量機を選ぶなら、イヤホンマイクとの併用を前提に考えておくと安心です。
ケンウッドUBZ-LP20(現在は後継のLUシリーズ)では、
登山で使った方が「操作は直感的で電池持ちも良いが、受信ノイズと感度がやや気になる」
と価格.comで述べています。



単3×1本の軽い機種は、本体スピーカーだと音が小さいという声が本当に多いんだ。
軽さを取るなら「イヤホンマイクをセットで買う」と割り切って考えるか、電池の本数を多く使うモデル(その方がスピーカーの音が大きい場合がある)を選ぶとよいでしょう。
音の大きいトランシーバー紹介
メーカーのスペック表から電源電圧が大きく、低周波出力の数字が大きいものを選べば「音が小さい」問題は解決します。
先に紹介したものでは、アイコムIC-4120やUBZ-LU20とUBZ-LU27は音が大きいモデルです。
1万円越えのモデルが多い中、アルインコは実売1万円以下(全色)で発売されています。



コスト云々な人にはアルインコDJ-PB20推し!










特定小電力トランシーバーのメリット・デメリット
ここまでの内容を、長所と短所として整理しておきます。
メリット
- 免許も資格もいらず、買ったその日から使える
- 電波利用料などの維持費がかからない
- 通話料が不要で、携帯電話の圏外でも使える
- 軽くてコンパクト。乾電池式なら出先でも電池を買い足せる
- 技適機を使う限り、法律の心配がほとんどない
圏外で使えるのは、登山や地下、災害時に頼りになるポイントです。
スマホが通じない場所でこそ、無線の強みが出ます。
コストが低く抑えられるのも、特定小電力トランシーバーのメリットです。
デメリット
- 出力が10mWと弱く、飛距離に限界がある(市街地で数百m〜)
- チャンネルが限られ、人が多い場所では混信することがある
- アンテナ交換や改造ができない(技適の効力が失われるため)
- 軽量機は本体スピーカーの音量が小さく、イヤホンマイクが要ることが多い
最大の弱点は、やはり飛距離です。
これは機種選びではなく、10mWという出力そのものの物理的な限界なので、どの特小を選んでも大きくは変わりません。



山岳など高い場所なら100km以上は飛距離が伸びますので、使う場所によってはデメリットともいえません。
もっと飛距離が欲しい人へ


「特小を使ってみたけど、やっぱり届かない」。そう感じたときの選択肢もお伝えしておきます。
まず試したいのが中継器の活用です。ただ、それでも10mWの壁はどうしても残る。
本当に距離が必要なら、出力5Wのデジタル簡易無線(デジ簡)が候補になってきます。



なにせ特小の500倍の出力ですから、格段に遠くまで届きますよ。
デジ簡は登録の手続きが必要ですが、資格試験はなく、書類を出すだけです。
特小とデジ簡の違いは、フリラ全体をまとめた記事で詳しく解説しています。






特定小電力トランシーバーが向いている人・向いていない人
自分に合うかどうか、最後に整理しておきましょう。
向いている人
- 近距離(数百m程度)の連絡が取れれば十分な人
- レジャーや業務で、手続きなしにすぐ使いたい人
- 維持費をかけずに連絡手段を持ちたい人
- 登山や災害時など、圏外での連絡手段が欲しい人
向いていない人
- 数kmの距離を確実につなぎたい人(デジ簡やアマチュア無線が向く)
- 電話のように双方が同時に話し続けたい人(2.4GHzの同時通話機を検討)
- アンテナ交換や改造で性能を追い込みたい人(アマチュア無線のほうが合う)
距離や改造の自由を求めるなら、遠回りに見えてもデジ簡やアマチュア無線に進むほうが満足度は高いでしょう。特小は「手軽さ」に価値がある無線機です。
特定小電力トランシーバーのよくある質問
検索でよく見かける疑問に、まとめてお答えします。
免許や資格は必要ですか?
不要です。特小は出力10mWと小さく、技適マークの付いた機械だけを使うことを条件に、電波法で免許不要と定められています。買ったその日から使えます。
何メートルくらい届きますか?
環境で大きく変わります。カタログの「見通し最大◯km」は遮るものがない理想条件の数値で、市街地では実用数百m程度が目安です。建物や地形に遮られると、さらに短くなります。
距離を伸ばすことはできますか?
中継器(レピーター)に対応した機種なら、高い場所に中継器を置くことで到達範囲を広げられます。出力を上げるのではなく、中継地点を作って距離を稼ぐ仕組みです。それでも足りない場合は、出力5Wのデジタル簡易無線が選択肢になります。
別のメーカーのトランシーバーと通信できますか?
周波数を合わせれば通信できます。ただしチャンネル番号の割り当てはメーカーごとに異なるため、番号ではなく実際の周波数を合わせる必要があります。同じメーカーでそろえておくのが手軽です。
安い海外製・技適マークなしの製品を使うと違法ですか?
技適マークのない無線機を日本国内で使うと、電波法違反になる恐れがあります。判断はメーカー名ではなく技適マークの有無です。技適番号は「R」で始まり、総務省の技適検索で確認できます。国内メーカーの製品を正規ルートで買えば、まず問題ありません。
同時通話できる特小はありますか?
あります。ただしそれはUHFの特小ではなく、2.4GHz帯を使う別カテゴリの機種です。ブリッジコムX10などが該当します。ふつうの422/440MHz帯の特小は交互通話が基本です。
特小はいずれ使えなくなると聞きましたが本当ですか?
新品として売られている機種は現行の技術基準に適合しているため、新規購入なら問題ありません。注意が必要なのは、古い規格の中古機です。使用できる期間の扱いは変動しているため、中古で買う場合は技適の状態を確認しておくと安心です。
まとめ|迷ったらこの1台
特定小電力トランシーバーの選び方と、現行のおすすめ機種を見てきました。最後にタイプ別の推しを挙げておきます。
- とにかく軽いのが欲しい → アイコム IC-4350(約93g)
- 高防水×軽量×中継対応 → アルインコ DJ-P321
- 音量と電池持ち重視 → アイコム IC-4120・ケンウッド UBZ-LU27
- 薄型で持ち歩きやすい → 八重洲 SR70A
- 複数人で同時通話したい → ブリッジコム X10(2.4GHzの別枠)
特小は、無線の世界にいちばん気軽に足を踏み入れられる入口です。



免許も資格もいらず、数千円から始められる。まずは現行の定番機から、自分の使い方に合う1台を選んでみてくださいね。
\ 免許不要で今日から使える /





