エコインクも侮れない!?EW-M973A3Tを斬る/全力レビュー

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リアルショップで入手できないEW-M973A3Tがゲットできた!

忘れもしない2021年にプリンターが故障してしまい、行動範囲にあるショップを色々当たったが、どこもかしこも主要なプリンターが入手難なのだ。

折角だから、A3印刷できるものにしようと思っていたが、A3印刷できるものは、スキャン機能が大抵ないのだ。
そんな中、ネットショップでEW-M973A3Tをゲットすることができた。
注文してから、数日で到着。ある所には、あるもんだなぁ…。

↓2023年7月の楽天最安値


※この記事を書いた2021年には半導体不足のため一時期物が入手できなくなったが、2023年はものが潤沢に溢れるようになり、おいらが購入したよりも安価になってきている。買うなら、安い今がチャンス!

EW-M973A3Tの仕様

機種名EW-M973A3T
印刷方式/最高解像度MACH方式/5,760×1,440dpi
インク顔料ブラック、染料ブラック、染料カラー4色、独立型インク
両面印刷(自動)標準対応

【給紙容量】

フロントトレイA4:最大100枚(80g/㎡)、ハガキ:最大60枚(上トレイ 最大20枚、下トレイ 最大40枚)
リア(背面)トレイA3ノビ:最大50枚(80g/㎡)、ハガキ:最大20枚
手差しストレート給紙(背面)1枚(最大1.3mm)

【用紙サイズ】

単票紙カード、名刺、L判、KG、スクエア、2L判、ハイビジョン、六切、四切、A6縦~A3ノビ縦、リーガル、レター
封筒洋形封筒1号~4号、長形封筒3号/4号、角形封筒2号/20号
ハガキ郵便ハガキ、郵便ハガキ(インクジェット紙)、郵便ハガキ(インクジェット写真用)、郵便往復ハガキ、純正ハガキ
消費電力約17W(スタンドアローンコピー時)
電源電圧 AC100V 50/60Hz
外形寸法(幅×奥行×高さ)収納時 523×379×169(mm)
外形寸法(幅×奥行×高さ)使用時523×758×430(mm)
質量約11.1kg
液晶モニター4.3型ワイドタッチパネル
印刷速度(標準)約1分39秒(A3ノビ写真用紙<光沢>)
約19秒(L判 写真用紙<光沢>)
インク・用紙合計コスト(税込)約8.7円(L判・写真用紙 <光沢> )(2021年時点)
A4カラー文書インクコスト(税込)約1.8円(2021年時点)

【メリット】

A3ノビ印刷だけでなく、スキャンできる

普段使いしながら、時々高画質印刷して写真を楽しむというライフスタイルが実現できる!

A3プリンターなのに小型なので、A4プリンターの置き場にちょっとした余裕があれば、充分置ける

エコインクの容量が多く、頻繁にインクが切れない

カセットタイプのインクだと容量が少なく、頻繁にインク切れを起こすイメージがある。今までプリンターを安く、インクを高くという商売体系によるものが大きかったのだけれど、EW-M973A3Tだとすぐにはインク切れにならない。
これは正直嬉しい。

人によっては、改造してサードパーティのインクを大量に貯めて置けるようにしている人もいるようだから、初めから大容量ならば改造する必要もなくなる。

有線・無線対応とネットワーク接続の方法もバッチリ。スマホからでも印刷・スキャンが即行えるのがいい

【デメリット】

スキャン機能はA3まで対応していない

あの小ささからして、仕方がない面でもある。アプリにA3を取り込めるようなスティッチ機能が付いていたらよかったのだけれど。

リアルショップでインクを取り扱っていないケースが多い

リアルショップではインクを取り扱っておらず、取り寄せになってしまう。最近、宅配する時間が短縮されているとはいえ、至急インクが欲しい時に入手できないのが難点だ。

適当な用紙に印刷すると、エコインクの威力が半減??

早速インクをセッティングし、キヤノンのPRO9000と比べっこしてみた。スペックは次の通りだ。

・キヤノン PRO9000:8色染料インク プリンター解像度:4800x2400dpi
・エプソン EW-M973A3T:5色染料インク+1色(マットブラック)顔料インク プリンター解像度:5760x1440dpi 

EW-M973A3T(上)は同じA3ノビが印刷できるPRO9000(下)よりも横幅が短い。贅肉をそぎ落としたかのように見える。世代間ギャップを感じるところ。

ネットから高画質な適当な素材をダウンロードして、印刷してみた。用紙は、以前コストコに売っていたカークランドの100枚入り光沢紙だ。まだ使い切れていないが、全体的に発色がよい用紙だ。

PRO9000は、空の黒の表現がイマイチではあるものの、他はいい感じ。それに比べ、EW-M973A3Tでは、空が黒いはずなのに、緑っぽい(青っぽい)。その他はよいのだけれど、でも、この緑っぽい感じは宜しくないと思った。
どうも、適当な用紙だと威力半減という印象だ。

クリスピアにすると、印刷結果は激変!

以前、キヤノンのプリンターで色々試してみたのだけれど、用紙を変えても然程変わらなかった経験があり、ダメ元と思ったが、折角余っているので、以前購入したキヤノンの写真光沢紙やエプソンのクリスピアでも印刷してみた。

【キヤノンの光沢紙】カークランドの物と大して、色合いが変わらなかった。

あぁ、やっぱりなと…。しかし、用紙をクリスピアにした所、

【エプソン クリスピア】かなり激変!? 空の黒がPRO9000で印刷したよりもディスプレイの色に近い発色となった。

何じゃ、こりゃ!?
プロファイルを変えてみるが、クリスピア以外の用紙は、殆ど色が変わっていない(微妙には変わっているものの…。PCの設定が悪いのか?謎だ)ので、どうやら、M973A3Tに使っているトビバコインクは、自社の用紙(クリスピア)に特化したものではないかと思われる。

今回の印刷した様子、スキャナで取り込んだり、カメラで撮影したりしたのだけれど、この違いがうまく出せなかった。色合いが違う、違うと言っているが、機種同士の比較をしなければ、まぁこんなものなのか…と思ってしまいそうなレベルだったりする。

用紙を選ぶがウットリするような印刷ができる

何はともあれ、このM973A3Tは、用紙を選ぶプリンターのようだ。A4サイズのEW-M873Tも同じインクを使っていることから、同じような素性を見せるのかも知れない。結構値段がはる機種なので、一瞬「ムッ」ときたのだけれど、今となっては、正解だったなと思えてくる。

前項に書いたレビューの通りであるが、クリスピアで印刷すると、ウットリしてしまうほどの写真を印刷できるのだ。是非、M973A3Tの高画質印刷を活かすエコインク+クリスピアの魅力を堪能してほしい。

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