この記事を書いた人(きのぴぃ)
部品メーカー広告宣伝記事・電気系の雑誌や無線雑誌の元ライターをやってました。
以前よりガジェット集めをやっており、本業(電子機器メーカー勤務)の知見を活かしたレビューが得意です。
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Adobe Creative Cloudを購入してからPhotoshopを使っていなかったので、使おうとしてみた。
すると、起動時にOpen CLが使えないというエラーが出てきたので、そのエラーを消そうとして難儀した。
ようやっと、解決策が見つかったので、レポートしたい。
グラボがあってもエラー
GTX1650なるグラボを入れているのだけれど、何かの原因でOpen GLが使えないようだ。
そのために「グラフィックプロセッサーの互換性チェック」で警告しているみたい。
NVDIAのサイトからGTX1650のドライバーをダウンロードしてインストールを試みるも、遭えなく撃沈。
アプリを入れると解決!
「GPU ドライバー」で検索を掛けると、とあるアプリが見つかり、それをインストールしてやると、何事もなかったかのように起動できたのだ。
Microsoftストアにある「Open CLとOpen GLの互換機能パック」なるアプリだ。
Windows10用となっているが、Windows11でも使える。
この互換機能パックを使用すると、OpenCL™ および OpenGL® ハードウェア ドライバーが既定でインストールされていない Windows 10 PC で、より多くのお気に入りの OpenCL および OpenGL アプリを実行できます。DirectX 12 ドライバーがインストールされている場合、パフォーマンスを向上させるために、サポート対象のアプリはハードウェア アクセラレータを利用して実行されます。このパッケージでは、OpenCL バージョン 1.2 以前と OpenGL バージョン 3.3 以前を使用しているアプリがサポートされています。
【Microsoftストアより】
Photoshopの最小要件はというと、
- Windows:DirectX 12 をサポートしている GPU、1.5 GB の GPU メモリ
PassMark の GPU コンピューターベンチマークチャートで、平均 Ops/Sec が 2,000 以上の GPU を使用することを検討してください。
…以上のようになっている。
PassMarkのサイトを見ると、GTX1650は、3114 Ops/Secとなっており、要件を満たしている。
また、GPUメモリは4.154GBもあり、「グラフィックプロセッサーの互換性チェック」では「必須VRAMを上回っています」と表示されているので、こちらも申し分ない。
エラーになると問題ある?
「グラフィックプロセッサーの互換性チェック」でエラーとなると何か不具合があるかというと、特定の機能を使う人は影響があるだけで、とりあえずはグラボを積んでいなくてもPhotoshopは動く。
どの機能がグラフィックプロセッサーを利用していますか?
グラフィックプロセッサーがサポートされていない、またはそのドライバーに問題がある場合は、これらの機能は動作しません。
- 3D
- 概要
- フリックパン
- 油彩
- 遠近法ワープ(詳細情報)
- レンダリング – フレイム、ピクチャフレームおよびツリー
- スクラブズーム
- 滑らかなブラシサイズ変更
Photoshopの機能を余す所なく使うには、GPUが必須ということのようで。
Adobeの他のアプリは?
Premiere Pro:4 GB 以上のメモリ(VRAM)を搭載した GPU をお勧めします。eGPU を含む複数の GPU があれば、Premiere Pro での書き出しとレンダリングが高速化されます。
After Effects 22.0 以降:8 GB 以上の VRAM を搭載した GPU をお勧めします。
Premiere Proでは、GTX1650があれば最小要件を満たすけれど、After Effects 22.0 の場合は、VRAMが8GBないと役不足となる模様。4万円前後からあるRTX3050だと、6766Ops/SecとGTX1650の倍以上となっているようだ。予算が合えば、最低でもRTX3050以上のグラボを積んでおきたい所。