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第二種電気工事士の計算問題は捨てていい?有資格者が教える「半分捨てる」線引きと最低限取る頻出パターン

第二種電気工事士の計算問題は捨てていい?有資格者が教える「半分捨てる」線引きと最低限取る頻出パターン

「第二種電気工事士の学科試験、計算問題が苦手すぎる……いっそ全部捨てても受かるの?」

オームの法則や合成抵抗の計算でつまずくと、そう思いますよね。

結論から言います。

計算問題は「全部は捨てない・半分捨てる」が正解です。

学科は6割で合格なので、計算を一部捨てても、暗記系をしっかり固めれば十分に合格圏に届きます。

ただし、「全部捨てる」は損です。

計算のなかには、簡単で毎回出る“取らないともったいない問題”があるからです。

この記事では、電気工事士と第一級陸上無線技術士の資格を持つ私が、捨てていい計算・取るべき計算の線引きと、最低限おさえる頻出パターンを、攻略として整理します。

※学科を過去問中心で攻める全体戦略は第二種電気工事士の学科は過去問だけで受かる?に、学科・技能を合わせた勉強法は第二種電気工事士 独学の勉強法(別記事)にまとめています。この記事は、そのなかの“計算問題との付き合い方”を深掘りする位置づけです。

記事を書いた人

【きのぴぃ】

  • CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
  • 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
  • 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
  • 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
  • マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター

目次

結論:計算問題は「全部は捨てない・半分捨てる」でOK

結論:計算問題は「全部は捨てない・半分捨てる」でOK

最初に結論をはっきりさせます。第二種電気工事士の学科試験で、計算問題は“半分捨てる”くらいの気持ちでちょうどいいです。

全部を完璧に解けるようにする必要はありませんが、逆に全部を捨てるのももったいない。

この“中間”がいちばん効率的です。

なぜ計算を捨てられるのか

理由は、学科試験がおおむね6割で合格だからです。

全50問のうち、計算問題はその一部にすぎません。

器具・材料の名前、配線図、法令、複線図の読み取りといった暗記系の問題で点を固めれば、計算をいくつか落としても6割には届きます

「満点を取る試験」ではなく「6割を超える試験」だと考えると、計算にすべてを注ぐ必要はないと分かります。

なぜ「全部捨てる」はダメなのか

一方で、計算を全部捨てるのは損です。

計算問題のなかには、公式ひとつで解ける簡単な問題が毎回のように出ます。

これを捨てるのは、拾えるはずの点をわざわざ落とすようなもの。

6割ギリギリを狙う人ほど、この“簡単な計算”を取れるかどうかが合否を分けます。

だから、「難しい計算は捨てる、簡単な計算は取る」という線引きが大事なのです。

計算は「全部やる」でも「全部捨てる」でもなく、“おいしいところだけ取る”のが正解。簡単な計算まで捨てちゃダメだよ。

計算問題は何問出る?配点の現実

計算問題は何問出る?配点の現実

「計算を捨てて本当に大丈夫?」という不安は、数字を知ると消えます

学科試験は全50問で、そのうち計算問題は毎年数問程度です(正確な問数・配点は年によって変わるので、公式の情報も確認してください)。

つまり、計算問題を全部落としても、残りの暗記系の問題だけで6割(30問前後)を取れる計算になります。

もちろん全部落とすのはギリギリすぎるので、簡単な計算をいくつか拾って“貯金”を作るのが安全策。

「暗記系で土台を作り、簡単な計算で上乗せする」——これが計算が苦手な人の合格ルートです。

ここで大事なのは、自分の目標点との兼ね合いです。

暗記系にどれだけ自信があるかで、計算をどこまで捨てられるかが変わります。

暗記系が不安なら計算で少し多めに稼ぐ、暗記系が得意なら計算はさらに絞る、という調整をしましょう。

「捨てていい計算」と「捨てたら損する計算」の線引き

「捨てていい計算」と「捨てたら損する計算」の線引き

ここが、この記事のいちばん大事なところです。

計算問題をひとまとめに「苦手」と捨てるのではなく、取るべき計算と、捨ててもいい計算に仕分けると、効率が一気に上がります。

有資格者の目線で、ざっくり次のように分けられます。

取るべき計算(簡単・毎回出る)

  • オームの法則…電圧・電流・抵抗の関係。すべての計算の基本で、これ単体の問題も出やすい
  • 直列・並列の合成抵抗…パターンが決まっていて、慣れれば確実に取れる
  • 電力・電力量(P=電圧×電流 など)…公式ひとつで解けることが多い

これらは「簡単なのに毎回出る」=コスパ最強の計算です。

ここを捨てるのは本当にもったいないので、苦手でもこの3つだけは過去問で練習しておきましょう。

捨ててもいい計算(難しい・苦手なら後回し)

  • 電線の許容電流・電流減少係数…条件が絡んで複雑になりやすい
  • 電圧降下…単相・三相で式が変わり、覚えることが多い
  • 幹線(引込・分岐)の計算・配電理論…苦手な人がいちばんつまずく難所

これらは、苦手なら思い切って後回し(または捨てる)でもかまいません。

ここに時間をかけるより、暗記系や配線図・複線図を固めたほうが、同じ勉強時間で得点は伸びます。

もちろん余裕があれば取りにいけばいいですが、「難しい計算で消耗して、暗記系がおろそかになる」のがいちばんダメなパターンです。

基本のオームの法則・合成抵抗・電力は取る。許容電流・電圧降下・幹線は苦手なら捨てる。この線引きだけ覚えて。

最低限これだけ!頻出の計算パターン

最低限これだけ!頻出の計算パターン

「取るべき計算」を、もう少し具体的に見ておきます。

難しい理論は不要で、公式と解き方のパターンを覚えるだけで得点源になります。

オームの法則

電圧=電流×抵抗。この関係さえ押さえれば、電流を求める・抵抗を求める、といった問題に対応できます。

すべての計算の土台なので、まずはここから。

数字を当てはめるだけの問題も多く、いちばん取りやすい計算です。

直列・並列の合成抵抗

直列は足すだけ、並列は決まった式で計算します。

回路の形(直列か並列か)を見分けて、公式に当てはめるだけ。

パターンが限られているので、過去問を数問解けばすぐ慣れます。

合成抵抗が分かると、そこからオームの法則で電流を求める複合問題にも対応できます。

電力・電力量

電力(W)は電圧×電流で求められ、電力量(Wh)はそれに時間をかけます。

公式ひとつで解けることが多く、これも取りやすい計算です。

①〜③の3つを押さえるだけで、簡単な計算問題はかなりカバーできます。

【例】基本の計算はこれくらい“簡単”

「計算」と聞くと身構えますが、取るべき基本計算はこの程度です。

イメージをつかんでください。

  • オームの法則…「100Vの電源に20Ωの抵抗をつなぐと電流は?」→ 100÷20=5A。割り算1回です
  • 直列の合成抵抗…「10Ωと20Ωを直列につなぐと?」→ 10+20=30Ω。足すだけ
  • 電力…「100Vで5A流れるときの電力は?」→ 100×5=500W。かけるだけ

このレベルなら、計算が苦手でも公式さえ覚えれば取れます。

「難しい計算」と「このくらい簡単な計算」を一緒くたに捨てるのは、本当にもったいない——これが伝えたいことです。

なお、余裕がある人は電線の許容電流や電圧降下にも手を広げると得点が安定します。

ただし苦手なら無理は禁物。まずは①〜③を確実にしてから、という順番がおすすめです。

具体的な公式や数値は、テキストや過去問で最新の出題に合わせて確認してください。

計算が苦手な人の勉強法(6割の作り方)

計算が苦手な人の勉強法(6割の作り方)

最後に、計算を半分捨てる前提で、どう6割を作るかの勉強法をまとめます。

計算に苦手意識がある人ほど、ここの戦略で合否が変わります。

公式は「最小限」だけ暗記する

公式をたくさん覚えようとすると、それだけで嫌になります。

取ると決めた計算(オームの法則・合成抵抗・電力)の公式だけに絞って暗記しましょう。

数を絞れば、苦手な人でも覚えきれます。捨てる計算の公式は、覚えなくてOKです。

過去問で「同じパターン」に慣れる

取ると決めた計算は、過去問で同じパターンを繰り返し解くのがいちばんの近道です。

学科の計算は、毎年似た形で出題される傾向があります。

理屈を深く理解しようとするより、「この形が来たらこう解く」と手が動くまで反復するほうが、苦手な人には効果的です。

過去問中心の勉強法は過去問だけで受かる?の記事にまとめています。

計算を捨てる分、暗記系で6割を作る

計算を絞るなら、その分暗記系で確実に点を取る必要があります。器具・材料の名前や用途(鑑別)、配線図の図記号、法令、そして配線図問題・複線図は、覚えれば確実に得点できる分野です。ここを固めれば、計算が弱くても6割は十分に届きます。複線図の書き方は複線図の書き方5ステップ(※公開後にリンク)でも解説しています。

「簡単な計算だけ取る」+「暗記系を固める」。この2本立てなら、計算アレルギーでも学科は突破できるよ。

使う教材(計算の解き方が丁寧なテキスト・過去問)

計算問題を効率よく攻めるには、次の教材がおすすめです。

  • 計算の解き方が丁寧なテキスト…公式の使い方や解法パターンが、図解でわかりやすく載っているもの。苦手な人ほど、解説の丁寧さで選ぶ
  • 学科の過去問題集…取ると決めた計算を、同じパターンで反復するために使う

計算が苦手な人は、解説が薄いテキストを選ぶとつまずきます。

「なぜその公式を使うのか」まで書いてあるものを1冊持っておくと、独学でも安心です。

\ 第二種電気工事士を目指す人必見! /

第二種電気工事士の計算問題についてよくある質問

計算問題は捨てるべき?

全部捨てるのはおすすめしませんが、難しい計算は捨ててOKです。オームの法則・合成抵抗・電力といった簡単で毎回出る計算だけ取り、電圧降下や幹線などの難しい計算は苦手なら後回しにする——この“半分捨てる”が効率的です。

計算問題は何問くらい出る?

学科50問のうち、計算問題は毎年数問程度です(年により変動)。全部落としても、暗記系で6割に届く計算になります。ただし簡単な計算を拾っておくと、合格がぐっと安定します。

公式は覚えないとダメ?

取ると決めた計算の公式(オームの法則・合成抵抗・電力)だけは覚えましょう。捨てる計算の公式は覚えなくてOKです。公式を最小限に絞れば、暗記の負担はぐっと減ります。

技能試験の複線図も捨てていい?

いいえ、複線図は捨ててはいけません。複線図は技能試験の土台で、書けないと合格できません。学科の計算とは別物なので、混同しないようにしましょう。複線図の書き方は別記事で解説しています。

まとめ:計算は「半分捨てて、簡単なところだけ取る」

計算問題への向き合い方が決まると、学科の勉強はぐっとラクになります。

最後に要点を整理します。

  • 学科は6割で合格。計算は毎年数問程度なので「半分捨てる」でOK
  • 取るべき計算はオームの法則・合成抵抗・電力(簡単・毎回出る)
  • 捨ててもいい計算は電圧降下・許容電流・幹線・配電理論(苦手なら後回し)
  • 公式は取る計算のぶんだけ最小限暗記、過去問で同じパターンに慣れる
  • 計算を捨てる分は暗記系(鑑別・配線図・複線図・法令)で6割を作る

計算アレルギーがあっても、戦略さえ間違えなければ学科は必ず突破できます。

「簡単なところだけ取る」と割り切って、合格に必要な6割を効率よく積み上げていきましょう。

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