
「トランシーバーの予備バッテリー、互換の安いやつでいいのかな…」
安さに惹かれて互換品を選び、形が合わなかったり不安を感じたりする人は少なくありません。
私は無線関連の資格(第一級陸上無線技術士・アマチュア無線・第一級陸上特殊無線技士)を持ち、無線機の電源まわりも実務で扱ってきました。
この記事では、失敗しない予備バッテリー・充電器の選び方を、純正/互換の安全性と充電方式の視点で解説します。
安全と使い勝手の両面から、選ぶ順番を具体的に見ていきます。
スピーカーマイクやイヤホンマイクの選び方は別記事で紹介していますよ!






記事を書いた人
【きのぴぃ】
- CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
- 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
- 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
- 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
- マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター
結論:バッテリーは「機種専用形状」で選び、純正が無難


まず結論からお伝えします。
トランシーバーのバッテリーは機種専用形状が基本で、機種名で対応品を選ぶ必要があります。
そのうえで、無名の互換リチウムイオンは発火などのリスクがあるため、純正を選ぶのが無難です。
選ぶ順番。①機種名で対応バッテリー・充電器を確認 ②純正を優先(互換は安全性を要確認) ③充電方式(卓上・USB)と乾電池運用を用途で選ぶ。この順で選べば失敗も事故も防げます。
まずは「自分の機種は何か」を押さえるところから始めましょう。



バッテリーは安さで選ぶと、形が合わないか、最悪は発火のリスクもあるんだよね。
バッテリーは機種専用形状(まず機種を確認)


イヤホンマイクの端子と同じで、バッテリーもまず形が合うかが出発点です。
ここを外すと、そもそも装着できません。
なぜ機種専用なのか(形状・端子・容量)
バッテリーパックは、本体にはめ込むスライド形状や接点の位置が機種ごとに設計されています。
電圧や容量も機種に合わせてあるため、形が似ていても別機種用は使えません。
「同じメーカーだから大丈夫」とも限らず、機種単位での確認が必要です。
機種名で対応バッテリーを確認する
選ぶときは、使用機種の型番で対応バッテリーの品番を確認します。
メーカーの製品ページや取扱説明書に、適合するバッテリー品番が記載されています。
この品番で探せば、形状違いで無駄にする失敗を防げます。
【最重要】純正 vs 互換バッテリーの安全性


ここが最も慎重に考えたいポイントです。
価格差だけで判断すると、思わぬ事故につながることがあります。
互換Li-ionの発火・PSEリスク
無名の互換リチウムイオンバッテリーは、保護回路の不備や低品質なセルで発火事故のリスクが指摘されています。
これは電動工具のマキタ互換バッテリーで、メーカーや経済産業省が注意喚起している構造と同じ問題です。
リチウムイオン蓄電池は電気用品安全法(PSE)の対象でもあり、PSEマークの有無は必ず確認したい点になります。
純正が無難な理由(保護回路・保証・寿命)
純正バッテリーは、その機種に合わせて保護回路や容量が設計されています。
価格は互換より高めですが、安全性と寿命、そしてメーカー保証で安心して使えます。
長く安全に使うことを考えると、結局は純正がコストに見合うことが多いです。
それでも互換を使うなら(PSE・保証の確認)
どうしても互換を使う場合は、選び方を厳しくします。
PSEマークがあり、保証やサポートを明示している製品を、自己責任で選ぶことが前提になります。
極端に安い無名品は避け、充電中は目の届く場所で使うなどの配慮も欠かせません。
充電方式・乾電池運用で選ぶ


安全面を押さえたら、次は充電・電源の使い勝手です。
使うシーンに合わせて、電源手段を組み合わせると安心です。
卓上充電器(複数台・据え置き)
卓上充電器は、本体を置くだけで充電できて取り回しが楽です。
複数台を運用する現場では、充電器をまとめて用意すると管理がしやすくなります。
予備バッテリーを直接充電できるタイプなら、交換運用もスムーズです。
USB充電対応(外出先で充電)
USB充電に対応した機種なら、外出先でも充電しやすくなります。
モバイルバッテリーや車のUSBから給電でき、アウトドアや出張で便利です。
対応可否は機種で異なるため、購入前に仕様を確認しておきましょう。
乾電池運用(緊急・防災)
乾電池ケースに対応した機種なら、いざというときにアルカリ乾電池で動かせます。
充電切れや停電・災害時の備えとして、乾電池運用ができると安心感が違います。
これも対応機種が限られるため、防災用途なら購入前に確認したい機能です。



乾電池で動く機種の場合は、エネループでもOKだよ!
バッテリーの寿命と容量の見方


買い替えや予備の判断に、寿命と容量の考え方も知っておきましょう。
数値は機種の仕様で変わるため、目安として押さえます。
リチウムイオンの寿命(充放電で劣化)
リチウムイオンバッテリーは、充放電を繰り返すうちに少しずつ劣化します。
使い始めより明らかに持ちが落ちてきたら、交換や予備の追加を検討する目安です。
使わないときも自然放電するため、長期保管は満充電のままにしない配慮も有効です。
容量(セル数・mAh)と持ち時間の考え方
容量が大きいほど連続使用の時間は長くなりますが、その分だけ重く大きくなります。
長時間の現場は大容量、携帯性重視なら標準容量と、用途で選び分けます。
具体的な持ち時間は機種の仕様に記載があるため、そこを基準にしましょう。
機種別・選び方の手順+おすすめの選択肢


ここまでを踏まえた、失敗しない選び方の手順です。
- 使用機種の型番で対応バッテリー・充電器を確認する
- 純正を優先する(互換はPSE・保証を確認し自己責任)
- 充電方式・乾電池運用を用途に合わせて選ぶ
純正バッテリーと充電器、それぞれの選び方を整理します。
純正バッテリーパックの選び方(機種別)
使用機種の型番から、適合する純正バッテリーの品番を確認して選びます。
アイコム・アルインコ・ケンウッド等、メーカー・機種で品番が異なるため、機種名での検索が確実です。
\ 安全な純正バッテリーを探すなら /
充電器の選び方(卓上/USB)
充電器も機種対応が前提で、そのうえで卓上かUSBかを用途で選びます。
複数台なら卓上、外出が多いならUSB充電対応が便利です。
\ 機種に合う充電器を探すなら /
比較表:純正 vs 互換/電源手段の整理


選ぶときの判断材料を、2つの表にまとめます。
| 観点 | 純正 | 互換(無名品) |
| 安全性 | 保護回路が適切 | 発火リスク・要PSE確認 |
|---|---|---|
| 寿命・品質 | 安定 | ばらつきあり |
| 保証 | メーカー保証 | 製品による |
| 価格 | 高め | 安い |
| 電源手段 | 特徴 | 向いている用途 |
| 純正バッテリー | 安全・安定 | 常用・長期 |
|---|---|---|
| 卓上充電器 | 置くだけ・複数台 | 据え置き・現場 |
| USB充電 | 外でも給電 | 外出・アウトドア |
| 乾電池ケース | 対応機種のみ | 緊急・防災 |
なお、バッテリーや充電器の交換は外付け・純正交換の範囲なので、本体の技適には影響しません。
アンテナ交換などの本体改造は技適に関わるため、その点は技適マークと違法機の解説記事もあわせて確認してください。


よくある質問(FAQ)
バッテリー・充電器の選びでよく寄せられる疑問をまとめます。
互換バッテリーは使っても大丈夫ですか?
無名品は発火やPSEのリスクがあり、純正が無難です。使う場合はPSEマークと保証のある製品を自己責任で選んでください。
バッテリーの寿命はどのくらいですか?
リチウムイオンは充放電の繰り返しで劣化します。使い始めより持ちが明らかに落ちたら交換の目安です。
乾電池でも使えますか?
乾電池ケースに対応した機種なら、緊急時にアルカリ乾電池で運用できます。防災用途なら対応可否を確認しましょう。
充電方式は何を選べばいいですか?
複数台なら卓上充電器、外出が多いならUSB充電対応が便利です。対応可否は機種で確認します。
選び方の手順を教えてください。
①機種の型番で対応品を確認②純正を優先③充電方式・乾電池運用を用途で選ぶ、の順が確実です。
バッテリーや充電器で技適は大丈夫ですか?
外付けや純正交換は本体の技適に影響しません。アンテナ交換などの本体改造は技適に関わるため別です。
まとめ:機種専用×純正で、安全に電池切れを防ぐ
バッテリー・充電器選びのポイントを、最後に整理します。
安さだけで互換品を選ぶと、事故や買い直しにつながりかねません。
まずは機種名で対応する純正を選び、充電方式と乾電池運用を用途で足せば、安全に電池切れを防げます。








