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特定小電力トランシーバーの中継器とは?全社の対応機と1台で中継する方法

特定小電力トランシーバーの中継器とは?全社の対応機と1台で中継する方法

「トランシーバーの電波が届かないわ。中継器を使いたいけど、1台でいいの?2台いるの?」

特定小電力トランシーバーの中継器は情報が断片的で、機種選びやコストで迷う人が少なくありません。

私は無線関連の資格(第一級陸上無線技術士・アマチュア無線・第一級陸上特殊無線技士)を持ち、無線の中継の仕組みも実務で扱ってきました。

この記事では、中継器の仕組みと、全メーカーの対応機・選び方を一気に整理します。

コストを抑える現実的な選び方まで、順に見ていきます。

記事を書いた人

【きのぴぃ】

  • CB免許廃止前にサイタマAD720/AE215のコールサインを取得。〇〇年にわたり細々と無線活動中。
  • 電気工事士・第一級陸上無線技術士などの資格を持ち、電気・無線が得意です。
  • 電波新聞社 月刊「ラジオの製作」元ライター フリーライセンス無線を主軸にガジェット記事を執筆
  • 電波新聞社 アマチュア無線受験マニュアル企画記事担当
  • マガジンランド 月刊「Let’s HAMing」元ライター

目次

結論:中継器はエリア拡張装置。交互通話なら1台でOK

結論:中継器はエリア拡張装置。交互通話なら1台でOK

まず結論からお伝えします。

中継器は電波を受信して再送信し、届かない範囲まで通話エリアを広げる装置です。

交互通話(単信)の中継なら、1台で中継器になるハンディ機(DJ-R200D/IC-4188D)だけで足ります。

ここが誤解されがち。「2台必要」と言われるのは同時通話(複信)中継のときだけです。多くの用途は交互通話で足りるため、1台で十分=コストを抑えられます。

大型施設で本格的に中継したいときだけ、据え置きの専用中継器を検討します。

「中継器=2台で高い」と思って諦めてた人、交互通話なら1台でいけるよ。

特小トランシーバーの中継器とは?仕組み

特小トランシーバーの中継器とは?仕組み

まず、中継器がどうやってエリアを広げるのかを押さえます。

この違いが、1台か2台かの分かれ道になります。

エリアが広がる仕組み(受信→再送信)

特定小電力トランシーバーは出力が小さく、障害物や距離で電波が届かなくなります。

そこで、両者の中間や高い位置に中継器を置くと、受信した電波を再送信して届く範囲を広げられます。

階をまたぐビルや広い現場でも、中継器を経由することで交信できるようになります。

単信中継と複信中継の違い(=1台か2台か)

中継には、大きく分けて2つの方式があります。

交互通話(単信)中継は、受信してから再送信するため、トランシーバーと同じく交互に話す方式で、1台で成立します。

同時通話(複信)中継は、電話のように同時に話せますが、送信用と受信用で2台分の構成が必要になります。

【誤解を解消】中継器は1台でいい?2台必要?

【誤解を解消】中継器は1台でいい?2台必要?

ここが多くの人がつまずくポイントです。

「2台で高い」という思い込みを、ここで解いておきましょう。

交互通話(単信)の中継は1台でOK

アルインコ DJ-R200D やアイコム IC-4188D は、1台を中継器モードに設定するだけで中継器になります。

これで子機どうしの通話エリアを広げられ、屋外や電源のない場所でも持ち運んで使えます。

多くの現場は交互通話で足りるため、この1台構成が最も安上がりです。

2台が必要なのは同時通話(複信)中継のときだけ

電話のように同時に話す複信中継をしたい場合は、2台構成になります。

DJ-R200Dなら専用ケーブル(ADUA-97)で2台を連結し、IC-4188Dも2台のケーブル連結でカスケード中継に対応します。

「中継器=2台」という情報は、この複信中継の構成を指していることが多いのです。

全社まとめ:中継器に使える機種(3タイプ)

全社まとめ:中継器に使える機種(3タイプ)

中継器に関わる機種は、大きく3つのタイプに分かれます。

自分の用途がどれに当たるかで、選ぶ機種が決まります。

①1台で中継器になるハンディ(コスパ最強)

アルインコ DJ-200D(公式サイトより引用)
アイコム IC-4188D(公式サイトより引用)

本体だけで中継器になる、1台二役のハンディ機です。

アルインコ DJ-R200D と アイコム IC-4188D が代表で、どちらも交互・同時・中継のすべてに対応します。

持ち運べて電源がなくても使え、個人や小規模の中継にはこれが最もコスパが良い選択です。

\ 1台で中継器になる定番機 /

\ アイコムの1台二役ならこちら /

②据え置きの専用中継器(大型施設向け)

多層階のビルや大型商業施設では、据え置きの専用中継器が向いています。

各社から専用機が出ており、なかでもLAN接続に対応した最新機はフロアをまたぐ広範囲の中継に強いのが特徴です。

設置工事が要らないモデルも多く、規模の大きい現場ほど費用対効果が出ます。

ケンウッドのUBZ-RJ27は生産を終了しており、後継はLAN対応のUBZ-R51になっています。

LAN接続で通信エリアが拡大できる

ケンウッドのUBZ-RJ27の後継機であるUBZ-R51は、基地局として運用できるだけでなく、中継器として使用することが可能です。

LAN接続して別のUBZ-R51と接続すれば、通信エリアを拡大することが可能です。

ケンウッド UBZ-R51(公式サイトより引用)

\ LANで通信エリアが拡大できる中継器 /

アイコムはLTE接続もでき、Withcall Bizを使って電話感覚で通信可能

アイコム IC-RP4130GW(公式サイトより引用)

アイコム IC-RP4130GWもLAN経由で通信エリアの拡大が可能です。

さらに、LTE回線とも接続できるため、全国通信網の構築が容易になっており、例えば東京と九州に設置したIC-RP4130GWで通信することが可能です。

また、Withcall Bizという機種やWithcall Biz アプリをインストールしたスマホを使うことで、電話感覚で特定小電力トランシーバーと通信できるようになります。

アイコム Withcall Biz(公式サイトより引用)

スマホとも会話できる中継器 /

ガイダンス機能がついた変わり種中継器

アルインコ DJ-P115R(公式サイトより引用)

アルインコ DJ-P115Rという機種は中継器の中でも変わり種で、ガイダンス機能が付いています。

PCなどを接続しDJ-P115Rに音声を入力すれば、次のような使用方法が可能です。

  • 時刻をお知らせ(メーカー推奨)
  • 「〇〇県✕✕市から送信中」というビーコンとしても使える
  • 受信機に接続し、他のフリラトランシーバーとクロス運用…など

ビーコン運用するのにPCアプリを制作するのも面白いですよね。創作意欲が湧いてくるよ…。

③中継器を経由できる子機

3つ目は、中継器を経由して交信できる「中継対応」の子機です。

これ自体は中継器になりませんが、中継器と組み合わせることでエリアを広げられます。

各社に中継対応機があり、アルインコ DJ-P221 のように防水で中継対応の機種も選べます。

比較表:全社の中継対応機・規模別の選び分け

比較表:全社の中継対応機・規模別の選び分け

ここまでの機種を、メーカー横断で表にまとめます。

タイプメーカー機種
①1台で中継器になるハンディアルインコDJ-R200D
①1台で中継器になるハンディアイコムIC-4188D
②据え置き専用中継器ケンウッドUBZ-R51(LAN・新)
②据え置き専用中継器アイコムIC-RP4100(LAN/LTE)
②据え置き専用中継器アルインコDJ-P113R
③中継対応の子機各社DJ-P221 ほか
規模おすすめ
個人・小規模1台二役ハンディDJ-R200D/IC-4188D
中規模据え置き中継器DJ-P113R/FTR-400
大型施設・多層階LAN/LTE中継器UBZ-R51/IC-RP4100

各機種の現行・生産状況や価格は変動するため、購入前に各メーカー公式や販売ページで確認してください。

中継器の使い方(置き方・設定のコツ)

中継器の使い方(置き方・設定のコツ)

中継器を活かすには、設定と設置場所がポイントです。

中継器の使い方のコツ
  • 1台を中継器モードに設定する
  • 通話範囲の中間・できるだけ高い位置に置く
  • 子機と中継用チャンネルを合わせる

中継器は障害物の少ない高所ほど効果が出るため、置き場所の工夫だけでも届きやすくなります。

実際に届く距離は建物や地形で大きく変わるので、事前のテスト運用がおすすめです。

注意点:メーカー互換と将来の使用可否

注意点:メーカー互換と将来の使用可否

最後に、選ぶ前に知っておきたい2つの注意点です。

ここを押さえると、買ってからの後悔を防げます。

本体は全メーカー通話可・中継器は同社で揃える

特定小電力トランシーバーは規格が共通なので、本体どうしの通話はメーカーが違っても可能です。

ただし中継器は、機種の設定や中継方式の相性があるため、同じメーカーで揃えるのが確実です。

なお、イヤホンマイク等の端子はメーカー別で互換がないので、これは本体の通話互換とは別の話になります。

中継器への制御機能は互換性がないから注意してね

「将来使えなくなる?」への答え

「特小はいつか使用禁止になるのでは」と心配する声もあります。

技適マークのある現行機を選んでいれば、通常の使用で急に使えなくなる心配はまずありません。

むしろ注意すべきは技適のない海外機で、この点は技適マークと違法機の解説記事で詳しく触れています。

よくある質問(FAQ)

特小の中継器について、よく寄せられる疑問をまとめます。

特定小電力トランシーバーの中継器とは何ですか?

電波を受信して再送信し、届かない範囲まで通話エリアを広げる装置です。中間や高い位置に置いて使います。

中継器は1台でいいですか?2台必要ですか?

交互通話(単信)の中継なら1台でOKです。同時通話(複信)の中継をしたいときだけ、2台を専用ケーブルで連結します。

1台で中継器になる機種はどれですか?

アルインコ DJ-R200D と アイコム IC-4188D が代表です。どちらも1台を中継器モードにして使えます。

違うメーカー同士で中継できますか?

本体どうしの通話は全メーカーで可能ですが、中継器は相性があるため同じメーカーで揃えるのが確実です。

中継器の使い方は?

1台を中継器モードに設定し、通話範囲の中間で高い位置に置きます。子機と中継用チャンネルを合わせれば使えます。

大型施設で使いたい場合は?

LAN/LTE対応の専用中継器(UBZ-R51やIC-RP4100など)が、多層階ビルや大型施設向けです。

まとめ:交互通話なら1台二役ハンディが最安・確実

特小トランシーバーの中継器について、最後に整理します。

「中継器は2台で高い」と諦める前に、まずは用途を確かめてみてください。

交互通話でよければ、DJ-R200DやIC-4188Dの1台で、手軽にエリアを広げられます。

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