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第二種電気工事士の技能試験は毎年同じ?合格者が公式情報で答え合わせした結論

第二種電気工事士の技能試験が毎年同じか公式情報で確かめる受験者

「第二種電気工事士の技能試験って、候補問題が毎年同じなら去年の教材でいいのかな……」

工具や材料をそろえる前に、ここでつまずく人はとても多いです。

調べるほど答えがバラバラで、どれを信じればいいのかわからないわ。

「毎年同じ」「いや変わった」「県によって違う」と情報が割れているのは、実は理由があります。

この記事では、実際に第二種電気工事士を受験して合格した私が、公式の一次情報だけを根拠にその答え合わせをします。

試験センターとメーカーが公表している事実を並べれば、割れていた答えはきれいに1本にまとまります。

結論から言えば、候補問題は「同じ」でも「毎年違う」でもありません。

3つの層に分けて考えると、公式の情報とネット上の噂が、きれいに整理できます。

3つの層って何のこと?ぜんぜん想像がつかないんだけど。

さっそく見ていきましょう。

目次

第二種電気工事士の技能試験は毎年同じ?3層に分けると答えが出る

最初に結論を置いておきます。

「毎年同じなのか」という問いは、3つの層をごちゃ混ぜにしているから答えが割れるのです。

技能試験が毎年同じかを上期下期・年度またぎ・当日条件の3層に分けた図
同じか根拠
同じ年の上期と下期完全に同じ電気技術者試験センターが明言
年度をまたいだとき基本は同じ。ただし変わる年がある7年間据え置きのあと一部変更された実績あり
当日の施工条件毎回違う公表されるのは単線図だけ

つまり、公表された13問を練習するという方針そのものは正解です。

ただし教材の年度だけは間違えないでほしい、というのがこの記事でいちばん伝えたいことになります。

去年の教材でいいと思ってたわ……。危なかったかも。

ここからは、それぞれの層を順番にほどいていきます。

そもそも候補問題とは何が公表されるのか

3層を理解する前提として、公表の中身を押さえておく必要があります。

ここを誤解したまま練習を始めると、本番で確実に手が止まってしまうでしょう。

事前に公表される単線図と、当日まで分からない施工条件を対比した図

それぞれ詳しく見ていきましょう。

公表されるのは単線図だけ

電気技術者試験センターが事前に公表するのは、候補問題13問の単線図です。

単線図とは、器具どうしのつながりを1本の線で簡略化して描いた図面のこと。

実際に配線するときは電線が2本や3本になりますから、単線図のままでは作業できません。

設計図が配られるのかと思ってた。1本の線だけなのね。

公表されるのは、13問ぶんの回路の骨格だけです。

どの器具をどこに置き、どの電線を何本使うかは、受験者が自分で組み立てる必要があります。

ここが最初の分かれ目。「問題が公表されている」と聞くと完成品の答えが配られるように感じますが、公表されるのは設計の骨格だけです。肉付けは受験者が自分でやることになります。

公表資料そのものは、一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトで確認できます。

公表されないのは当日の施工条件

一方で、当日にならないとわからない情報もあります。

それが施工条件と呼ばれる、問題用紙に書かれた細かい指定です。

区分内容いつわかるか
単線図13問ぶんの回路の骨格事前に公表
接続方法の指定リングスリーブか差込形コネクタか試験当日
施工省略の箇所どこを作らなくてよいか試験当日
支給される電線種類と長さ試験当日
器具の配置実際の寸法や向き試験当日

同じNo.1の問題でも、接続方法の指定が変われば作るものは変わります。

ここが「毎年同じなのに落ちる人がいる」の正体なんだ。骨格は同じでも、指定は毎回読まないといけない。

練習のときから、施工条件を声に出して確認する癖をつけておくと安心でしょう。

複線図は自分で書き起こす必要がある

単線図しか公表されないということは、複線図は毎回自分で書くという意味になります。

複線図は採点されない自分用のメモですが、ここを間違えると作品ごと欠陥になってしまいます。

私も最初はまったく書けませんでしたが、手順を体に入れてからは迷わなくなりました。

層①:同じ年の上期と下期は完全に同じ

まず、いちばんはっきりしている層から片付けます。

同じ年度の上期試験と下期試験については、公式が言い切っています。

なお、候補問題は、上期試験・下期試験ともに同じ内容となります。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター よくあるご質問

ここには解釈の余地がありません。

上期で不合格になっても、そのときの練習は下期にそのまま効きます

覚えておくと気が楽になる話。技能試験の練習は買い直しの必要がありません。上期に使った器具と工具は下期でもそのまま使えますし、書いた複線図もそのまま資産になります。

一度でも手を動かした経験は消えないよ。落ちても練習が無駄になることはないんだ。

第二種電気工事士の試験は、年に2回の受験機会が用意されています。

同じ年度内であれば候補問題は動かないため、上期を本番のつもりで受けて、下期を本命にするという戦い方も選べます。

実際の試験会場の空気を一度知っておくと、二度目の緊張はかなり和らぐもの。

上期に落ちた場合に見直すところ
  • 時間が足りなかったのか、欠陥だったのかを切り分ける
  • 施工条件を読む時間を最初に確保していたか
  • 苦手な問題を後回しにしていなかったか

問題は、次の層です。

層②:年度をまたぐと候補問題が変わる年がある

候補問題13問が7年間据え置かれたあと2問だけ差し替えられた時系列の図

ここが「毎年同じ」という認識が生まれた理由であり、同時に裏切られたポイントでもあります。

結論としては、長く据え置かれていた時期のあとに一部が差し替えられました。

順番に確認していきます。

7年間まったく同じだった時期がある

「毎年同じ」という話が広まったのには、はっきりした理由があります。

工具メーカーのホーザンが、期間まで含めて明記しています。

第二種の技能試験候補問題は2017年~2023年まで同じ内容でしたが、2024年度に一部変更されました。

出典:ホーザン株式会社 FAQ

7年間も据え置かれていたのですから、「毎年同じ」と思われたのは当然でしょう。

この時期に受験した先輩の話や、当時の記事だけを読むと、いまでも同じだと信じてしまいます。

7年も同じなら、そりゃ「ずっと同じ」って思い込むわよね……。

ところが、その前提は途中で崩れました。

その後に2問が差し替えられた

変更されたのは13問すべてではありません。

ホーザンの同じFAQによれば、対象は候補問題No.3とNo.13の2問でした。

この変更には接地に関する配線の追加がからんでおり、必要になる器具そのものが増えています。

見落とすと痛い点。「2問だけなら大したことはない」と思いがちですが、器具が増えるということは、練習用に買いそろえる部材も変わるということです。この話は後ろのセクションで詳しく扱います。

なお、公表されている単線図そのものは著作物ですから、この記事では図を再現していません。

実際の図面は、必ず試験センターの公表資料で確認してください。

実際解答例に使ったのではないかと思われる接地極付コンセントは、プラグを縦に差し込むような形ということもあり、通常のコンセントと接続が異なります。

問題が変わった件がなぜ話題となっているか解説するね

通常のコンセントの例

パナソニック WNP1821MWPの場合は、画像のようにプラグを横に挿せるような形状をしており、黒線と白線を水平方向に付けます。

接地極のない通常の埋込コンセント WN1051P の外観
パナソニックWN1051P(メーカー公式サイトより引用)
WN1051P の施工説明書に示された結線方法
パナソニックWN1051Pの施工説明書(メーカー公式サイトより引用)

WN1101など接地極があるコンセントの例

候補問題の変更で追加された埋込接地コンセント WN1101
パナソニックWN1101(Amazonより引用)
接地極付コンセントの極性表示(アースマークと W 記号)
WN1101仕様(メーカー公式サイトより引用)

コンセントを縦に差し込む形になっているこのWN1101というタイプに関しては、片側が接地極になっていますので、うっかり黒線を間違えて差し込んでしまいそうです。

工事士が間違えないように、接地極にはアースマークが、接地側極には「W」(White)と記号が描かれています。

コンセントに描かれている記号をよく見ないと、電圧側(黒線)と接地線(緑色)を間違えて挿してしまう場合もあるから気を付けよう!

接地の配線が追加された背景

なぜ接地に関する配線が追加されたのか、気になる人もいるでしょう。

接地とは、機器から漏れた電気を大地へ逃がすための配線です。

水回りなど湿気の多い場所では、接地がないと感電の危険が高まります

試験は現場に追いつくもの。実際の住宅では、洗濯機やエアコンなど接地が必要な機器が増えています。試験の候補問題が見直されるのは、現場で求められる工事に合わせるためだと考えると納得しやすいはずです。

つまりこの変更は、意地悪で難しくしたわけではありません。

合格後に自分で工事をする場面を考えれば、むしろ触っておくべき配線だと言えます。

試験のための試験じゃないんだ。実際に必要だから追加されたんだよ。

資格を取ったあとにどこまで自分で工事できるかは、別の記事で条文から整理しています。

変わらない部分のほうが圧倒的に多い

ここで不安になりすぎる必要はありません。

変更があった年でも、試験の骨組みそのものは動いていないのです。

項目変更の有無
候補問題の数13問のまま
事前公表される方式変わらず
上期と下期が同じ扱い変わらず
複線図を自分で書く前提変わらず
個別の回路構成一部の問題で変更あり
必要になる器具追加されたものあり

つまり勉強法を根本から変える必要はありません

やることは今までどおり、公表された13問を一通り作れるようにするだけ。

方針は同じ。ただし材料と教材の年度だけは、ちゃんと合わせてね。

最新年度は必ず公式で確認する

一度変更された以上、この先も動く可能性はゼロではありません。

ですから受験する年の候補問題は、試験センターの公表資料を自分の目で見るのが確実です。

ブログやSNSの情報は、書かれた時点の年度で止まっている場合があります。

確認する場所
  • 電気技術者試験センターの候補問題ページで単線図を見る
  • 第一種と第二種で別々に掲載されているため、種別を間違えない
  • 教材や部材セットが受験する年度に対応しているかを確認する

古い練習材料セットを買うと部材が足りないことがある

古い練習材料セットでは埋込接地コンセントが1点不足することを示した図

ここからが、この記事でいちばんお金に直結する話になります。

候補問題が変更されたとき、影響を受けたのは問題だけではありませんでした。

順を追って説明します。

練習用部材セットの入組が変更された

候補問題の変更にあわせて、メーカー側も練習用セットの中身を見直しています。

ホーザンは、どの製品に何を足したかまで公表しました。

候補問題の変更に伴い、第二種電気工事士技能試験練習用部材セット (DK-51/DK-52/DK-53/DK-55) の入組を一部変更しております。パナソニック 埋込接地コンセント WN1101 1個 を 追加しております。

出典:ホーザン株式会社 FAQ

追加されたのは埋込接地コンセント1個です。

金額としては小さくても、練習の中身に与える影響は決して小さくありません。

\WN1101は単品でも買える!/

型落ちや中古を買うと1点足りなくなる

ここで問題になるのが、フリマアプリや在庫処分で出回っている古いセットです。

入組が変更される前のセットには、当然ながら追加された器具が入っていません

安く手に入れたつもりが、いざ変更後の問題を練習しようとした段階で足りないと気づくわけです。

いちばん怖いパターン。器具が足りないこと自体より、その器具を一度も触らないまま本番を迎えてしまうことが問題です。初見の器具を試験会場で扱うのは、時間的にも精神的にもかなり不利になります。

安いと思って買ったのに足りないなんて、いちばん怖いやつじゃない……。

ホーザンの案内によれば、不足分は単品でも入手できるとされています。

ただ、そこまで手間をかけるくらいなら、最初から対応済みのセットを選んだほうが早いでしょう。

工具のほうは買い替えがいらない

ここまで読んで不安になった人に、ひとつ安心材料をお伝えします。

候補問題が変わっても、工具はそのまま使い続けられます

器具が1つ増えても、その取り付けに使う道具はこれまでと同じだからです。

ただし持参できる工具の扱いは受験案内で示されるため、受験する年度の案内には必ず目を通してください。

買うもの年度の影響
工具受けない(中古でも問題なし)
器具(部材)受ける(対応年度の確認が必要)
電線受けない(種類と長さで選ぶ)
テキスト受ける(変更後の解説があるか確認)

年度を気にしなければいけないのは、器具とテキストの2つだけ。

工具は一度そろえてしまえば、合格後の自宅の工事でもそのまま活躍します。

工具は一生モノ。ここはケチらずに、ちゃんとしたものを選んでほしいな。

練習材料をどうやってそろえるか

練習材料の集め方には、大きく3つの選択肢があります。

方法向いている人注意点
ホームセンターで個別に買う近所に品ぞろえのよい店がある人器具の型番選びを自分で判断する必要がある
練習用の器具セットを買うそろえる手間を省きたい人対応年度を必ず確認する
レンタルを使う受験が一度きりと決めている人返却期限の管理が必要になる

独学で受けるなら、私は器具セットをおすすめします。

13問ぶんの器具が最初から入っているので、何が足りないかを考える時間がまるごと消えます

器具セットを買う前に確認すること
  • 受験する年度の候補問題に対応しているか
  • 電線が含まれるセットかどうか(器具セットには電線が入りません)
  • 13問を何回ぶん練習できる内容か
  • 工具が含まれるか、別に用意する必要があるか

ホーザンのDK-55は、候補問題13問を1回ずつ練習できる器具セットです。

入組変更の対象になった製品でもあるので、最新年度に対応した商品ページから買うようにしてください。

買う前に必ず確認を。器具セットに電線は含まれません。電線は別売のセットを追加するか、ホームセンターで必要な種類と長さを買い足す必要があります。セット内容の詳細はホーザンの製品ページで確認できます。

\ 13問を1回ずつ練習できる /

工具のほうは別に用意が必要なので、そちらは技能試験の工具はこれで足りるで詳しく解説しています。

層③:問題が同じでも落ちる人がいる理由

欠陥の判断基準に1つでも当てはまると不合格になる採点方式の図

公表どおりの問題が出るのに、それでも不合格になる人がいます。

矛盾しているようですが、採点のしくみを知れば納得できるはずです。

ひとつずつ見ていきます。

採点は欠陥があるかどうかで決まる

技能試験の採点は、点数を積み上げる方式ではありません。

あらかじめ決められた欠陥に1つでも当てはまると不合格という考え方です。

そしてその基準は、試験センターが公開しています。

「欠陥の判断基準」及び「技能試験の概要と注意すべきポイント」において、受験される皆様にご提供できる情報は全て網羅していますので、御一読願います。

出典:電気技術者試験センター 技能試験に係る欠陥の判断基準等について

問題が公表されている以上、差がつくのは作業の精度だけになります。

問題を知っていることは前提。合否を分けるのは、そのあとの手の動きなんだ。

練習を始める前に、この資料には一度目を通しておいてください。

施工条件の読み飛ばしで一発アウトになる

私が受験して痛感したのは、緊張していると文字が頭に入らないという事実でした。

13問を練習してきた人ほど、単線図を見た瞬間に手が動いてしまいます。

ところが施工条件には、練習と違う指定がまぎれている場合があるのです。

本番で必ず読む場所
  • 接続にリングスリーブを使う箇所と差込形コネクタを使う箇所
  • 施工を省略してよい箇所の指定
  • 電線の色に関する指定
  • ボックス内での処理に関する指示

複線図を書く前に施工条件を読む、という順番を練習で固定しておくと安全です。

時間内に終わらないという壁

もうひとつの壁が、単純な時間切れです。

候補問題を知っていても、手が慣れていなければ作業は終わりません。

逆に言えば、問題が公表されているからこそ時間で差がつくとも言えるでしょう。

知ってるだけじゃダメなのね。手が動くかどうかなんだ。

とくに時間を食うのが、ケーブルの被覆をむく作業と、リングスリーブの圧着です。

この2つは慣れるほど速くなる一方、練習不足だと1本ごとにやり直しが発生します。

器具が1つ増えただけで手が止まってしまうのも、根っこは同じ理由。

練習の目標設定。「作れるかどうか」ではなく「時間内に、欠陥なく作れるかどうか」を基準にしてください。1問を通しで作る練習を、必ず時間を計って行うことをおすすめします。

13問それぞれの難所については、候補問題13問の攻略でまとめています。

県別に問題が違うという噂は本当か

「自分の県では例年この問題が出る」という予想を見かけたことはないでしょうか。

結論を先に言うと、この手の予想はすべて非公式な情報です。

それぞれ説明します。

公式が地域別の出題を示したことはない

試験センターが公表しているのは、全国共通の候補問題13問だけです。

どの地域でどれが出るかを事前に知らせる仕組みは用意されていません。

受験者の報告を集めて傾向を分析している人はいますが、それはあくまで有志の集計にすぎないのです。

当たったらラッキー、くらいの話なのね。

過去の傾向を眺めるぶんには害がありませんが、対策の土台にはできません。

予想に賭けるより13問を回すほうが速い

仮に予想が外れた場合、失うのは点数ではなく合格そのものです。

一方で13問すべてを回しておけば、どれが出ても対応できます。

13問という数は多く感じますが、回路の考え方は共通している部分が多いので、進むほど楽になっていくものです。

13問って聞くと身構えちゃうけど、そんなに違うわけじゃないのね。

スイッチと負荷のつなぎ方、接地側と非接地側の色分けといった基本は、どの問題でも共通です。

最初の数問で時間がかかっても、後半は同じ考え方の使い回しになります。

私の場合も、5問目を過ぎたあたりから急に速くなった記憶があります。

結論はシンプル。予想を探す時間があるなら、その時間で1問作ったほうが合格に近づきます。ヤマを張る必要がない試験だというのが、この試験のいちばんの特徴です。

結局どう練習すればいいのか

ここまでの内容をふまえて、練習の進め方を整理しておきます。

やることは多くありません。

順番に見ていきましょう。

先に複線図を固める

公表されるのが単線図だけである以上、複線図が書けないと作業に入れません。

しかも複線図は工具も材料もいらないので、通勤中や休憩時間にも練習できます。

材料が届くまでの期間を、ここに充てるのが効率的でしょう。

複線図の練習に使える記事

13問を通しで回す

複線図が書けるようになったら、実際に手を動かす段階に入ります。

おすすめは、簡単な問題から順に片付けていくやり方です。

段階やることねらい
第1段階13問すべての複線図を書く回路の理解を先に済ませる
第2段階作りやすい問題から通しで作る工具の扱いに慣れる
第3段階苦手な問題を重点的に繰り返す欠陥の芽をつぶす
第4段階時間を計って本番形式で作る時間切れを防ぐ

全体の進め方は第二種電気工事士は独学で合格できるにまとめてあります。

練習は落ちても資産になる

最後にもう一度だけ、層①の話を思い出してください。

上期と下期の候補問題は同じですから、上期に落ちても練習はそのまま次に効きます

買った器具も工具も、次の試験でそのまま使えるものばかり。

この試験でいちばん目減りしないのが「手の記憶」なんだ。買った道具より価値があるよ。

合格したあとも、工具と知識は自宅の電気工事でそのまま活きてきます。

資格を取ったあとに何ができるようになるかは、電気工事は資格なしでどこまでできるで解説しました。

技能試験が毎年同じかについてよくある質問

読者からよく寄せられる疑問をまとめました。

第二種電気工事士技能試験の問題は毎年同じですか?

完全に同じではありません。同じ年度の上期と下期は同じ内容ですが、年度をまたぐと一部の候補問題が差し替えられる場合があります。実際に7年間据え置かれたあと、2問が変更された実績があります。

上期と下期で候補問題は変わりますか?

変わりません。電気技術者試験センターが「候補問題は、上期試験・下期試験ともに同じ内容となります」と明記しています。上期に落ちても、その練習は下期にそのまま使えます。

去年の練習材料セットでも練習できますか?

候補問題が変更された年をまたぐ場合、器具が不足する可能性があります。実際に埋込接地コンセントが1個追加された例があるため、購入前に対応年度を確認してください。

候補問題13問のうち何問を練習すればいいですか?

13問すべてを練習することをおすすめします。どの問題が出題されるかは当日までわからないため、絞り込むと外れたときに対応できません。回路の考え方は共通する部分が多く、進めるほど負担は軽くなります。

問題が公表されているのに落ちる人がいるのはなぜですか?

採点が欠陥の有無で決まるためです。公表されるのは単線図だけで、接続方法などの施工条件は当日に指定されます。作業の精度と時間で差がつく試験だと考えてください。

候補問題はいつ公表されますか?

受験する年度の年明けごろに公表されるのが通例です。ただし時期は変わる可能性があるため、電気技術者試験センターの公式サイトで確認してください。第一種と第二種は別々に掲載されています。

まとめ:同じなのは13問の枠、違うのは当日の条件

第二種電気工事士の技能試験が毎年同じかどうかは、層を分けると迷わなくなります。

結論やるべきこと
上期と下期完全に同じ落ちても練習を続ける
年度をまたぐとき変わる年がある受験年度の公表資料を見る
当日の施工条件毎回違う作業前に必ず読み込む

問題が公表されている試験は、努力がそのまま結果になります。

ヤマを張る必要がないぶん、手を動かした人から順に受かっていくのがこの試験です。

運の要素がいちばん少ない国家資格だと思う。だからこそ準備がすべてだよ。

受験する年度の候補問題を公式で確認したら、あとは13問を回すだけ。

\ 最新年度対応かを確認して選ぶ /

※器具セットに電線は含まれません。電線は別売のセットかホームセンターで用意してください。

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